65、ポイ活の裏側 1
前世の日本の治安の良さを再確認している。
小学生がランドセル背負って集団登下校、一人や数人での登下校。
子供だけでの公園遊び。
日本以外の国では、結構無理らしい。
どこかの国では、13歳以下の子供を一人にさせると親が捕まるとか何とか。
なぜこんなのを考えているかと言うと。
今日のポイ活に通じてるからだ。
今日のポイ活は、子供の送迎依頼ではなく、それの監視者。
星になって初期にやった依頼の裏側ポイ活だ。
当時、考えてはいたが監視されていたことには気付くことが出来なかった、その監視役が回ってきた。
子供相手は結構な肉体&精神労働だと実感している。
子供は前を向かない。
道を見る。
空を見る。
歩いてる人を見る。
動物、虫、花、木などを見るならまだ分かる。
普通にそこにいつもあるだろう落ちてる石を見る。
普通にそこにいつもあるだろう落ちてる木の葉を見る。
普通にそこにいつもあるだろう落ちてる木の枝を見る。
そして、触る。
10メートルがやけに長く感じる。
触っちゃいけない物でも触ろうとする。
この依頼の一番の注意事項は、目を離そしたら最後、どこかに消えている。
本当にそうだ。
その子供が見ている景色を理解しようと見てみると、さっと動き出す子供。
その時に道路状況など見てくれもしない。
結果、早々と手を繋いで歩くことになる。
行きたい方向を常を向きたいが、空いた片手で色々な物に触ろうとするから視線の往復が激しい。
しかも、ずっと飽きずに何かを言っている。
それに同意も求めてくるから、耳も常にフル稼働。
ああ、そうだな、などの返事では納得してくれない。
返事の時は常に目線を合わせて、ジェスチャーもしなくては、納得してくれず何度も返事をせがむ。
静かな子、おとなしい子、人見知りの子、そんなのが良かった。
そんなこと考えていた当時を思い出す。
この依頼は大事な試験の一つ。
依頼人は多岐に渡る。
どんな仕事でも依頼人がいて、その依頼人には子供がいたりする。
子供相手だからと無下にすると評価が落ちるというのは星冒険者の教訓の一つ。
この依頼が来る前に何件か子供の相手もしなくてはいけない依頼が来て、そこで合格した冒険者のみに来る依頼でもある。
子供に粗暴な冒険者には、この依頼はない。
そんな冒険者はポイ活をしても依頼量を倍こなさなくては星を貰えないとかの噂があったりする。
そして、今この依頼を受けていて、それは本当なのだろうと確信する。
そして、この監視を始めてからの違和感に今ようやく気が付いた。
この冒険者が連れている子供、子供ではないはずだ。
自分が受けた時と全く同じ動作や言葉を発している。
もしかしたら、役者なのだろうか。




