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お屋敷で




「ご、御婚約者様ですか?!」


「王女様が婚約者様なのですか?!」


「ウィルトス様がついに……!」


「こんな おキレイな方と御婚約……?!」


「それに才女第二王女殿下フィーリア様?!」


「大国の王女様が何故?!」


「ウィルトス様!何をなさったのですか!!」



「兄上、ぜひ私にもご説明を。」


「そう言えば先程、陛下から何か書状が届きましたが…」


「あぁ、それは私宛かと思われます、


それと私は今回の件について私からは他言しないと陛下に宣言致しましたので、ウィルトス様が事実をしっかりと全て説明して下さるかと思います。


大国の王女であるはずなのに、何故私が供を一人も連れていないか、そして私が何故着の身着のままで何も持っていないのか、しっかりと、ですよね?ウィルトス様?」


「あ、ああ、もちろんさ、、嘘は言わないよ?」


「それはもちろの事です、私は事実を全てと言ったのですよ?」


「あ、ああ、ちゃんと話すよ。」


「ウィルトス様はきちんとお話くださるようですが、この件は国の最重要機密でもあります。


なので絶対に他言しない事、誤解を受けるような迂闊な発言もしない事、そして聞いた事を忘れる事、これを守れる自信の無い方は興味本位でお聞きにならないで下さい。


誰に何処まで話すかはウィルトス様次第ですが、この話が万が一にも漏れる事があれば、


侯爵閣下が処刑されるか、この国に私のお父様が軍を率いてやって来ますので、


くれぐれも、軽率な真似はなさらない様にお願いします。ウィルトス様のためですので。」


「あ、兄上いったい何を………」


「ウィルトス様………」


皆さんのお顔が………まぁ、話を聞いたらそれ以上でしょうがね………お可哀想に……、ですが私の婚約者様でもあるのですよね……未来の私の姿なのでしょうか……絶対にそんな事にはならないようにしましょう!!




そしてウィルトス様がそれぞれにお話を……


一応、国王陛下からもまた後日発表があるだろう、と言う旨の事もお伝えした所、ウィルトス様からお話を伺うと仰ったのは弟様のウェルトス様と執事長のセルスさん、家令のセリスさん、メイド長のサーシャさん、の4人になった。



私がメイドさんの案内でお風呂を借りている間にウィルトス様とお話をなさっていた4人が……


私の前で見事な土下座を披露していらっしゃいます。惚れ惚れするほどの完成度ですね……


いけないいけない、思わず見とれてしまいました、


「皆様、お顔をお上げくださいませ、」


「で、ですが、兄上の愚行、強行、どう謝罪すれば良いのか分からず…、」

「お坊ちゃまが、誠に申し訳ありません。こんな身勝手だったとは…」

「ウィルトス様も成長なさったと思っていたのですが…この様にご迷惑どころでない非常識な行動を…」

「お坊ちゃまのこの様な計画に気付かなかった我々にも責任がございます、フィーリア様がお坊ちゃまに仰ったと伺ったことは最もです、王女殿下を…」


「たしかにウィルトス様は愚かですし非常識で身勝手ですが、そのおかげで考えもしなかった人生が始まったのです、私はこの人生を楽しんでみようと思います、


そこで皆さんにお願いがあるのですが…」


「なんなりと、」

「粉骨砕身で励みますので」

「主君の愚行は我らにも責任はあります、」

「おきかせ願えないでしょうか?」


「いえいえ、そんな大それたことではありませんよ?


ウィルトス様にもお願いしたのですが、


私は偶には街に出た事はありましたが、基本城での生活しかして来ませんでした、今日ウィルトス様と街を歩いてみて私が知らない事が沢山ある事を知りました。


私がおかしな事をしていたり、この国の常識と掛け離れた事をしていたら指摘して頂きたいのです。


自分で思っていたより生活する上で必要な知識が足りないようですので、


お願い出来ますでしょうか?」


「はい、幾らでも指摘させていただきますし、私で宜しければこの国の常識や風習、文化などもお教え致しましょう。」

「私も気に掛る事があれば指摘させて頂きましょう」

「私も気にかけさせていただきます」

「私もです、何かあれば指摘しましょう。」


「ありがとうございます。それでは今回の件は私も納得してウィルトス様と婚約したのですし、お気になさらずに。


そして改めて、ウィルトス様の婚約者となりましたのでこれからお世話になると思います、よろしくお願い致しますね。


あっ、ですが皆様しばらくはお忙しくなりますよね…」


「?何故でしょう?」

「何かございましたか…?」

「家令としては何も伺っておりませんが…?」

「メイド長としても伺っておりませんが…?」


「あら……?ウィルトス様にひと月後の僕の誕生日に結婚して欲しいと……?」


「「「「………………」」」」


「そうなんだよ!ひと月後の僕の誕生日にフィーリアと結婚するんだ!

あっ、皆、手配よろしくね!出席者とか案内はそろそろ出さなきゃだね……もちろん僕も手伝うよ?」


「「「「………………」」」」


「……心中お察し致しますわ。


ウィルトス様、貴族は予定が多く忙しい身なのですよ?結婚式の案内などは通常遅くとも三ヶ月前には出すものでしょう。


そして今回はこの国の侯爵であるウィルトス様の結婚式です。皆さん忙しくても不参加とは行きません。


そしてその相手がアウストラリス王国の王女である私なのですよ?


名代を立てる訳には参りませんからね、当主本人が参加するしか無いのですよ?


それを……幾ら決まったばかりとは言え……」


「そ、そうかい?み、みんなごめんね?えっと……がんばろうね?」


「「「「………………用意がありますのでこれで。」」」」


ざっ………


パタン。




「これ以上皆さんに心労をかけてどうするのですか!!」


「あ、あれぇ?ま、まぁ僕結婚するの初めてだし……ね?作法とか疎いと言うか……あはは?」


………………。


「私にも何か出来ることがないか行ってまいりますので、では。」



パタン。



「あ、あれぇ?」





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