十一話
学園長先生の挨拶なげぇ……(うつら)。
前世学校の校長宜しく、そうじゃないといけない法則でもあるんだろうか? どこぞの魔法学校の賢者サマみたいに、見事な白髪と長いお髭のナイスシニア(?)である。
それはともかくとして眠い。睡眠魔法でもまぜてんじゃね?ってくらい。俺以外も式場である講堂内のあちらこちらの席で、うつらうつらしてる連中が居るのに気づいて無いんだろうか。いや、あの壇上からなら絶対見えるよな、てことはワザとかこれ。
方針なのか、あの爺様の性格なのか、今のところ分からんなー。
さて、何とか式次第の間を眠らずに乗り切ったら、クラス分けの確認である。今日から入る寮の方は、先にアリアを向わせて準備させているからな。前日から場所は判ってるし。
クラスと寮だが、上級貴族と下級貴族できっちりと分けられているんだよ。
上級は伯爵家から上、下級は子爵家から下、という区分である。人数は当然下級の方が多く、そのため一部屋の間取りが若干狭い。
逆に上級はかなり余裕がある豪華な造りらしいが、まあ下級の俺には関係ないね! というか、下級寮だと俺が最上位(上級生でも同爵位でない限りは)なので、若干王様気分が味わえますよ。
だからといって、威張り散らしたりしないけども。精神がオッサンだから、今さらガキ大将には成らんし、成りたくもないわい。
クラスの教室に向うと、中々に賑わっているご様子。男爵とか子爵とか騎士爵とか、その辺は平民の生活も近いから、割と気安い性質に育ちやすいのよな。例外も勿論居るけども。
「あ、あなたは。」
「ん? ああ、さっきの子か。お互い大変だったな……。」
「そうですね……。あの、改めて、助けに来てくれて、ありがとう御座います。」
「さっきもお礼してくれただろ、もういいって。」
「でも、貴方以外は誰も来てくれなかったから……嬉しかった。」
どうも、助けに行かなかったモブですが何か?(目を外らし)
うん、どうやら朝の主人公っぽい君と、絡まれ令嬢も同じクラスだったらしい。なんかまたその内イベントが起きそうな気がするのは気のせいか(フラグ)。
なるだけ離れた席で、関わらないようにしとこ。うん、俺はモブ俺はモブっと。画面の隅っこに居る感じの顔無しクラスメイトを目指すぜ!
鐘楼の鐘が鳴り響き、皆が席に着いた所で担任教師がご登場だ。
ピシッとした立ち振る舞いで、前世の取引相手の会社で見たやり手のOLを思い起こさせるような女性が壇上に立った。うむ、声がいい。アラサーですかそうですか、割と好みです(聞いて無い)。
色々説明と自己紹介、学園の方針と今後の予定を改めて聞かされて、本日は解散となった。科目は結構自由な選択性なのね、大学っぽいシステムか。
まぁ、家の方針や領地の環境で求められる能力が違うからね。基本科目以外はそうならざるを得ないのかもしれん。
俺は魔法の才能無いから、武術と内政に関わる奴を選択すべきかなー。取敢えず、戻ったらメイド達とも相談してみるか。




