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「恵多…、俺は恵多が好きだ」


ぎゅっと抱きしめられる。


「ちゃんと説明しなくてごめん…。悲しい想いをさせてごめん…。もう恵多につらい想いなんてさせないから…」

「……」

「俺と…やり直してほしい」


胸が熱くなった。

涙がすぐそこまできている。


「お前は…、俺なんかより女がいいんだと…。俺…飽きられたんだと…」


震えながら告げたら、おでこにこつ、と衝撃をうけた。


「俺が大切に思うのは恵多だけだよ…。恵多しか、優しくしたいと思えない」

「ほんと…かよ?」

「本当だよ。女の子たちに対する態度でわからなかった…?」

「わかるか…、そんなん」


鼻がぐすりと鳴る。

女々しかったが、それでもよかった。


結城にはもう弱いところも、みっともないところも全部見られているから。


(もう…離したくないっ…)


俺は彼の背に腕をまわし、肩口に顔をうめる。

懐かしい彼の匂いに、涙が水滴のように落ちた。


「する。…やり直す」

「恵多…」

「俺も…結城が好き」


喧騒から一本それた、暗く静かな路地裏。


俺たちはかたく抱きしめあい、互いの体温を再確認した。


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