無知の利
念頭に置いてほしいことがあります。厳かな討論は望んでいません。私は、作者も読者も楽しめる物を作りたいだけです。この物語は、よくある転生ものとも解釈できるし、歴史のありえないifを書いているとんでもない物語とも解釈できます。後者の解釈をした場合、細かな史実の違いをいちいち指摘するのは控えるようお願いいたします。
『説明書には、我々は前世と似て非なる一人の人間だから、前世通りにならないことの方が多いかもしれないって書いてあるし…。』――本文より
制服をきっちり着た、委員長をやってそうなメガネ女子は、いつもどおりの時間に下校している。その真面目そうな外見とは裏腹に、最近ハマっているのはゲームである。
「あの…、君がヒデさん?」
突然、自分よりも何十センチもある男子に話しかけられた。多分、同じ学校じゃない…。
「ひっ!?」
怖くなって後ずさる。しかし、後からまた大きな男子がやってきた。同じくらいの背の女子もいる。
「怖がらないでくれ。私は君にプレゼントをしにきただけなんだ。君は『戦国大戦』というゲームを知っているかい?」
ローズは優しく話しかける。
「は、はい。最近ハマってます。」
怖がりつつも返答する。
「よかった。実は、君に上杉謙信というアバターをプレゼントするよう言われていてね。どうかな?」
すこし慎重にローズは言う。あのいざこざを思い出して、刺激しないよう注意を払っている。まあ、彼女に前世の記憶はないけど。一応ね。
「…!本当にいいんですか!」
めっちゃ喜んでる。
「ああ、もちろん。ただ、一つ条件があってね。私たちの味方になってほしい。私たちは、前世のつながりでこれからこのゲームで戦わなくてはいけないんだ。そして、私と君は味方になる必要があるんだ。勝ったら前世の君も今世の君も名誉がもらえるんだ。どうかな?」
ローズは丁寧に説明する。
「はい!勿論、私でよければ!」
彼女は快諾する。めっちゃ目をキラキラさせて。あ、もしかしたら、高身長イケメンに話しかけられたのが嬉しかったのかもしれない。
〜前世の関係図〜
前述の通り、リーニとヒデは味方だったけど関わりがあんまりなかった。簡単に言うと、ルフが共通のお友達で、そのつながりでお友達だったって感じ。




