それは誰かの裏側で
念頭に置いてほしいことがあります。厳かな討論は望んでいません。私は、作者も読者も楽しめる物を作りたいだけです。この物語は、よくある転生ものとも解釈できるし、歴史のありえないifを書いているとんでもない物語とも解釈できます。後者の解釈をした場合、細かな史実の違いをいちいち指摘するのは控えるようお願いいたします。
『説明書には、我々は前世と似て非なる一人の人間だから、前世通りにならないことの方が多いかもしれないって書いてあるし…。』――本文より
「創造主がしばらく不在?なんだと?」
ウラから告げられた事実を、ヨシは受け入れられずいた。
「あんなやつさっさと粛清しろ!ほら、アプデができるじゃないか!!」
ヨシは訴える。
「いや、アプデ自体は創造主がやってるんだ。私はそれをみんなに伝える演出を任されているんだ。」
「役割ショボ…。」
ルフが誰にも聞こえないようつぶやく。
「アプデの演出は君なのかい?文句を言っていたやつがいたぞ。インターナショナルの音量が小さいって。」
到着したプリンが会話に入る。
「それは大変だ!というかわかったやつ誰だよ。」
自分で流しておいて知っている人を異質扱いするウラ。
「リーニだったな。」
「ちゃんと左翼だったやつじゃねえか。」
「のちに転向してトップになってますがね。」
少し遅れて到着してきたチルも会話に参加する。
「裏切り者め。本人に問い詰めなくては。」
そうしてウラは支度を始めた。
お助けたちの集いの場、居酒屋へ。
「あ、ウラさん。休憩ですか?」
センが笑顔で声を掛ける。チームとしてはお助けたちが一番安定している。
「まあ、そんなところだ。なあ、リーニの居場所を知りたいのだが。」
ウラが早速聞く。
「えーと、シェアハウスの中ですね。鍵を持ってるので、一緒に行きませんか?ちょうど暇を持て余していたところなので。」
センが厳つい機器を使用しながら答える。
「感謝する。」
「リーニさん、あなたを探している人がいます。」
センが声を掛ける。彼女は呑気にリビングでパスタを食べている。
「裏切り者め!!」
「え??」
ウラの第一声がそれなので、リーニはもちろん困惑している。
「転向しやがって!こっちはちゃんと革命起こしたのによお!!」
「おーそれはすごい。」
リーニはパスタをもぐもぐしながら感心する。
「マルクス主義からは少し離れていますけどね…。」
センがぼそっと呟いたが、二人には聞こえてないようだ。
「お前がやった独裁は単なる独裁だ!暴力は革命のために使うものだ!お前は現代の反面教師だな!!」
急にあらわれて悪口を言いまくるウラ。めっちゃドン引きしてるリーニ。
「反面教師…。あなたが毛沢東の言葉を使うのですか…。」
また誰にも聞こえない音量でツッコむセン。
「現代の反面教師ならルフだろ!創造主が見せてきた公民の資料集にあいつの写真が堂々と載ってたがな!」
ここで反撃を開始するリーニ。ようやくやたらとこっちにくる創造主が役に立った。創造主はここで書かれている以上にちょこちょこ遊びにきているのだ。
「ともかくな、今世では革命を起こすんだぞ。」
ウラが話を終わらせる。
「いやどういうことだよ!」
リーニが口の中のパスタを飲み込んでツッコんだ頃には、彼らは部屋をあとにしようとしていた。
「てかなんだっ…。」
リーニが言い終わる前に、彼らはドアを閉じた。〜前世の相関図〜
リーニの前世がイタリア人だったので、パスタを食わせておきました。
〜前世の相関図〜
リーニの前世がイタリア人だったので、パスタを食わせておきました。




