ABCD包囲網から始まるシリアス展開
念頭に置いてほしいことがあります。厳かな討論は望んでいません。私は、作者も読者も楽しめる物を作りたいだけです。この物語は、よくある転生ものとも解釈できるし、歴史のありえないifを書いているとんでもない物語とも解釈できます。後者の解釈をした場合、細かな史実の違いをいちいち指摘するのは控えるようお願いいたします。
『説明書には、我々は前世と似て非なる一人の人間だから、前世通りにならないことの方が多いかもしれないって書いてあるし…。』――本文より
「ABCD包囲網?おもろ!」
リーニとヒデはローズが借りてきた歴史の本を読んでいる。リーニはそれが気になるらしい。太平洋戦争の原因になるので、全然笑えないやつだが。
「アメリカ、ブリテン、チャイナ、え?オランダ…?」
ヒデはDに納得がいかないらしい。
「Dutchらしいよ!」
創造主が登場する。なんか新連合軍に登場しがち。
「そうそう、もうすぐテストだから、しばらくここには来れないんだ。回数制限アプデしたのも、勉強に集中するためなんだよね〜。」
ついでに大事なことをさらっと言い、去っていった。
「え?創造主って学生なの…?」
リーニはショックを受けていた。自分たちに指示していたやつが、学生。
その後、ヒデは一人で図書館へ早足で向かった。ずっと自分やみんなの前世がなにか考え続けてきた。そして、ようやく見当がついた。予測が正しければ、私はきっと、世界を変えるほどの悪いことをした。
本を読んでやはり、そうだなと思った。自分の正体がなにかわかってもなお、記憶は戻らない。でも、なんとなく、これであってる気がする。
――私は文字通りの戦犯だったんだ。
ただ自失呆然としていた。携帯電話からとんでもないことを伝えられるまでは。
「ねえ!!大変な、大変なことが起こったらしいの!!シャルがさ、ルーを轢いたんだって!本当に、本当にやりやがったよ。」
電話越しでも大変なことが起きたのは伝わった。
「…。」
しかし、まだ心の整理が追いつかず、うまく返事ができなかった。
「大丈夫だよ。命に別状はないらしいから。右足は失ったようだけど。」
驚いて言葉が出ないと思っているのか、リーニは声色を優しくして伝える。しかし最後の一言は余計である。
「え?じゃあどうなるの…?」
ヒデはなんとか喋ることができた。
「義足らしいね。まあ、ゲームをするのに問題はないし、体が軽くなったって言ってるらしいから、割と元気かもしれないね。」
終始伝聞と推測で話すリーニ。少し他人事に聞こえる。
そう、我々からしたら他人事。みんながぎこちない理由がよくわかったんだ。前世的に、わかりあえるはずがないんだ。前世での敵が起こした事件なんて、知ったこっちゃない。
創造主が不在なので、シャルはペナルティを受けなかった。もう、いっそのこと、創造主が帰ってきたら、消されてほしい。なんで、なんで、なんでこんなことになってるの。
〜前世の相関図〜
もうただのあとがきコーナーにしようかと思っている今日このごろ。




