名目上だけの作戦会議
念頭に置いてほしいことがあります。厳かな討論は望んでいません。私は、作者も読者も楽しめる物を作りたいだけです。この物語は、よくある転生ものとも解釈できるし、歴史のありえないifを書いているとんでもない物語とも解釈できます。後者の解釈をした場合、細かな史実の違いをいちいち指摘するのは控えるようお願いいたします。
『説明書には、我々は前世と似て非なる一人の人間だから、前世通りにならないことの方が多いかもしれないって書いてあるし…。』――本文より
「これから、第一回サミット…じゃなくて作戦会議を始める。」
歴史の本を広げたまま、眠そうにローズが言う。
「リーダーが寝ぼけてる。これは僕のフランスのアピールをする特大チャンス!」
勝手にシャルがなにか企んでる。
「リーダーがこれで大丈夫なんですか?」
心配そうにヒデが言う。
「なんとかなるだろ…って、そのメモ帳、メモの量やばっ!」
リーニがヒデの方を向いてびっくりする。彼女は記憶こそないが、ちゃんと前世通り。
「やはり私はこの会議を欠席させていただく。この世界の薬を飲んだら、なんかすごく眠くなってしまった。」
手元にある薬を指しながら言う。
「それ強い薬だから眠くなりやすいよ!」
久々の創造主登場だが、出てくるシーンがしょうもない。
「部屋で休んだほうがいいよ。」
絶対に誰にもじゃまされずにフランスをアピールしたいだけのシャルが提案する。そして、かなり眠いのか、ローズは自室へ向かった。
「今こそ世界の運命がかかっているのだ。」
シャルがなんか始めた。
「これ一体なにをする会議だったのでしょうか…?」
真面目なヒデは暴走するシャルに一切目もくれず、会議の進行のことだけを心配している。こうしている間にも、彼はずっと喋っている。
「うーん、とりま、現状を確認しとく?センちゃん、向こうはどうだった?」
リーニが話を振る。
「何があろうと、フランスの抵抗の炎を消してはならない。」
「一回黙って!」
リーニが注意する。
「向こうには団結力というものが欠如しているものの、恐ろしいやつがいるんですよ。とても強いんです。お助けなので試合には出てこないですが…。」
センが話す。
「なんとか仲間にできないですかね?」
ヒデが発言する。
「前世の上司がいるから無理でしょうね。」
センは冷静に答えた。
「まあ、ゲーム教えることくらいしかできねえだろ。」
シャルは楽観的だ。
「現実でも強いです。おもちゃを召喚して攻撃することができます。」
「いやショボ!」
リーニがツッコむ。
「寒い日だと水風船や水鉄砲で攻撃されるようですね。」
「地味に嫌だあ!」
ヒデが反応する。
「ともかく、なんとか動きを止めたいところだなあ。」
リーニがつぶやく。そして一同は沈黙する。
「あ!よろずやで開店記念フェアやってる!車レンタル…?これだ!!」
チラシを見てシャルがなにか思いついたらしい。
「なになに?」
リーニは興味津々だ。
「車であいつを跳ね飛ばそう!」
一同、ドン引き。しかし、リーダーがいないので、もはや彼を止める手腕を持つ者はいない。
「よろずやにいかなくちゃ★」
ウキウキで準備をしだす。全員前世は戦争の時代だったとはいえ、平和な現世でそんな物騒なことを行おうとしているシャルに一同は冷ややかな視線を送った。残念ながら、ローズは爆睡中である。
〜前世の設計図〜
途中でラジオ演説の言葉が入っていたことに気がついた?東京都版の中学歴史資料集に載ってるよ!!




