悪ノリ初ゲーム配信
念頭に置いてほしいことがあります。厳かな討論は望んでいません。私は、作者も読者も楽しめる物を作りたいだけです。この物語は、よくある転生ものとも解釈できるし、歴史のありえないifを書いているとんでもない物語とも解釈できます。後者の解釈をした場合、細かな史実の違いをいちいち指摘するのは控えるようお願いいたします。
『説明書には、我々は前世と似て非なる一人の人間だから、前世通りにならないことの方が多いかもしれないって書いてあるし…。』――本文より
「みんな!せつめいしょよむよ!」
ローズが呼びかける。
「いえーい!」
他の三人が応える。
「まず、やじるしきーできゃらをうごかすよ!」
「はーい!」
以下、説明がローズで相槌がその他三人である。
「つぎに、えーぼたんでかたなをふりおろすよ!」
「はーい!」
四人一斉に刀を振り下ろす。
「びーぼたんでじゃんぷできるよ!」
「はーい!」
四人一斉にジャンプする。
「わいぼたんでこうげきをふせげるよ!」
「はーい!」
四人一斉に刀で攻撃を防ぐポーズをとる。
「えっくすぼたんは、そのきゃらしかできないわざができるよ!おしたあと、やるわざをえらんでね!」
「はーい!」
ほのぼのとした空気に不釣り合いな、強烈な必殺技が四人一斉に繰り出される。
「みてみて、『先駆者キラキラアタック』!!」
リーニが必殺技を見せびらかす。その名の通り、目がチカチカするほどのキラキラのパーティクルと共に、全面へ突進し、最後は刀で広範囲を薙ぎ払う。
「すごーい!」
ローズが拍手する。
「かっこいー!」
シャルも拍手する。
「つよそー!」
ヒデも拍手する。
「みなさん、はつはいしんをみてくれてありがとうございました。このげーむになれるまで、しばらくこのてんしょんでやります。」
ローズが締める。
「待てそれは聞いてない!!」
発案者のリーニが必死に止める。
状況を説明しよう。まず、初めてゲームをやってみたはいいが、どうすればいいかわからなかった一同。そんな中、リーニが幼稚園児の気持ちに戻って、初歩的なことからやるべきかもしれないと言った。それがシャルの悪ノリで記念すべき初配信が幼稚園児たちのゲーム講習となってしまったのである。リーニは密かに己の発言を悔いているのであった。
ちなみに、割と反響があった。戦国武将がやりあうゲームを、幼稚園児みたいなテンションで実況するグループはまだ存在していなかった。あと、実は全員年齢は高2あたりである。
〜前世の相関図〜
ローズとリーニは、直接的な関係はないけど、陣営的には敵どうし。リーニは新連合軍のなかに特筆すべき関係を持つ人がいない。




