#26.5 After Endroll 【Chapter Ⅱ】
“黒”。
見慣れたような、“黒”だけが広がっている、とある空間。
そこに。とある“女”の言葉が、ゆっくりと響きわたっていく、
“甘ったるい猫撫で声”、が。
『あらあラ?何をそんなに嘆いているノ?そもそモ、あんな“泥棒”ごときに最初から何も期待してなかったじゃなイ?』
『 』
『むしろオーケーだったわヨ?おかげで“覚醒”までしたんだかラ?それ二、今後の『計画』においても重要な一歩になったわけだシ?』
『 』
『そウ、“魔法”は“きっかけ”によって発現すル、その理論が“今回”も間違っていなかった事を証明する形になったわネ?それが“七つの鍵”という“魔法”においてもネ?』
『 』
『“ふたり”が出会っテ、“魔力”が“互い”に“共鳴”して“呼び起こされた”のかしらネ?それが“覚醒”の“きっかけ”になったんでしょウ、』
“甘ったるい猫撫で声”は、その声に“微笑み”を“見せる”かのように、高らかに続きを謳う
『『アルマ=ゼクスブリック』。“七つの鍵”の“魔法”、その“覚醒”の“きっかけ”にネ?』
“黒”の空間に響き渡る“甘ったるい猫撫で声”。
その“余韻”を楽しむように少し間をおいて、静寂に包まれた“黒”の空間は再び、その“甘ったるい猫撫で声”に包まれていく。
『 』
『計画の基本的な方針は変わらないワ?これからも全ての“原石”の所在の情報収集を最優先二、“魔法”を“使いこなせる”までは“ある程度”放置してても大丈夫ヨ?』
『 』
『そうネ?今回の事で“互いの接触”が“覚醒”の“きっかけ”のひとつに成りうる事も分かったんだかラ、今後はそれも本格的に計画に織り込んでいきましょうカ・・・・・・・たダ、少し気になるのハ、』
“甘ったるい猫撫で声”が、止まる。その理由はただひとつ、とある“気がかり”。
(現状だと“あの子”が“きっかけ”という可能性も『ゼロ』じゃないのよねエ・・・・・・・“當真 夜”・・・・・・・)
『 ?』
『・・・・・・・ん-ン?何でもないワ?気にしないデ?』
“黒”の空間に、再び“甘ったるい猫撫で声”が響きわたる、軽妙な調子で、謳う様に。
『さア、引き続き計画を進めていきましょウ?私達の物語ノ、『全ての“魔法”を手にする』、その『未来』に向かって、ネ?』




