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影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
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第6話「帰還と報告」

夕方。


蒼真たちは黒影衆の里へ戻ってきた。


「お疲れ様でした」


門番に声をかけられ、五人はそのまま本部へ向かう。


蒼真は歩きながら蓮司を見る。


「やっと帰ってきたな」


「初任務にしては散々だったけどな」


「……あの忍びのせいだ」


二人が話していると、隊長が振り返った。


「私たちの任務は完了した。あとは報告だ」


「はい」


本部に入ると、影宗が待っていた。


「戻ったか」


隊長が一歩前へ出る。


「任務の報告をします」


砦の兵力、配置、武器の保管場所。


五人が確認した情報を順番に伝えていく。


影宗は黙って聞いていた。


そして最後に、隊長が話す。


「問題は、我々以外の忍びが砦に侵入していたことです」


影宗の表情が変わった。


「詳しく話せ」


蒼真が口を開く。


「黒装束の忍びでした。俺たちの能力まで見抜いていました」


「何と言っていた?」


「俺には……風遁の力があるって」


影宗は少し黙った。


「顔は?」


「見ていません。すぐに消えました」


「そうか」


影宗はそれ以上聞かなかった。


蒼真は気になって尋ねる。


「師匠。あいつは何者なんですか?」


「今は分からん」


「でも、何か知っているんですよね?」


影宗は蒼真を見る。


「……お前はまだ知らなくていい」


その言葉が、蒼真の胸に引っかかった。


「はい……」


報告を終え、蒼真と蓮司は本部を出る。


「影宗様、何か隠してたな」


蓮司が呟く。


蒼真も頷く。


「俺もそう思う」


初任務は終わった。


だが――


蒼真の中には、新たな疑問が残った。


あの謎の忍びは何者なのか。


そして、なぜ自分の風遁を知っていたのか。


その答えを知る日は、まだ遠い。


第6話・完

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