↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第2章「北東村・異変編」
PR
59/176

第59話「封印の守護者」

ゴゴゴゴゴ……。


石の扉がゆっくりと開いていく。


「来るぞ……」


蓮司が刀を構える。


凛も身構えた。


「何が出てくるの……?」


蒼真は風影刀を握り締める。


「分からない。でも、ここで止める」


扉の向こうから、一人の男が姿を現した。


黒い忍装束。


長い髪。


そして、手には古びた一本の刀。


「人……?」


レイが目を細める。


男は四人を見渡した。


「……風継ぎ」


蒼真が前へ出る。


「お前は何者だ?」


「俺は、この場所を守る者」


男が刀を抜く。


「封印守・玄真」


凛が驚く。


「封印を守っていたの?」


「そうだ」


玄真は蒼真の風影刀を見る。


「だが、封印が弱まった今、お前を通すわけにはいかない」


「俺たちは封印を壊しに来たんじゃない!」


「それを証明してみろ」


玄真が構える。


次の瞬間――


シュン!


一瞬で蒼真の目の前まで迫った。


「速い!」


蒼真が刀で受ける。


ガキィン!


強烈な衝撃。


蒼真の足が後ろへ滑る。


「蒼真!」


蓮司が斬り込む。


玄真は身体をひねってかわした。


「二人目」


レイが反対側から迫る。


「なら、三人目」


短刀が玄真の肩を狙う。


しかし玄真は刀の柄で弾いた。


「まだだ」


凛が印を結ぶ。


「水遁・水弾!」


水の弾丸が飛ぶ。


玄真は刀を振り、全てを切り裂いた。


「強い……!」


凛が息を呑む。


玄真は刀を下ろした。


「力だけでは、この場所を守れない」


蒼真が立ち上がる。


「じゃあ、何を見てる?」


「お前が何を守ろうとしているかだ」


蒼真が黙る。


玄真は静かに続ける。


「この地下に眠る力を手に入れたいのか」


「違う」


「ならば何のために来た?」


蒼真は迷わず答えた。


「村の人たちを守るためだ」


玄真の目がわずかに変わった。


「……そうか」


その瞬間。


地下の奥から黒い煙が噴き出した。


「なっ……!」


玄真が振り返る。


「夜叉衆……!」


黒い煙の中から、複数の忍びが姿を現す。


「ようやく見つけたぞ」


蒼真が刀を構える。


「夜叉衆……!」


玄真も刀を握り直した。


「どうやら、試している場合ではなくなったな」


蓮司が笑う。


「だったら話は早い」


レイが短刀を構える。


「一緒に戦う」


玄真は一瞬だけ三人を見る。


「……任せる」


蒼真が前へ出る。


「行くぞ!」


四人が同時に駆け出した。


夜叉衆の忍びたちが一斉に襲いかかる。


その奥には――


黒い煙に覆われた巨大な封印石があった。


そして、その封印石には一本の文字が刻まれていた。


『風継ぎが選ぶ時、封印は決まる』


第59話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。