↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第2章「北東村・異変編」
PR
53/179

第53話「守るべきもの」

「助けて!」


村の奥から響いた悲鳴。


蒼真の顔色が変わる。


「村人が……!」


ゴウが大剣を構え直す。


「よそ見している暇があるのか?」


「蒼真、村の方は私たちが行く!」


凛が村の奥へ駆け出す。


「俺も行く!」


レイも続こうとする。


だが、蒼真が振り返った。


「いや、レイ。ここは頼む!」


レイが足を止める。


「……分かった」


蒼真は凛の後を追った。


「逃がすか!」


ゴウが大剣を振り上げる。


その前に蓮司が立ちはだかった。


「行かせねぇよ」


ガキィン!


大剣と刀が激しくぶつかる。


「貴様一人で俺を止めるつもりか?」


「一人じゃねぇよ」


レイが蓮司の隣に並ぶ。


「二人だ」


ゴウが口元を歪める。


「二人増えたところで何が変わる?」


レイが二本の短刀を構える。


「試してみればいい」


「頼りにしてるぜ、レイ!」


「任せろ」


ゴウが大剣を振り下ろす。


「まとめて叩き潰してやる!」


一方、蒼真と凛は村の奥へ走っていた。


「声はこっち!」


「分かった!」


角を曲がった瞬間、二人の目に村人たちの姿が入った。


数人の村人が、黒装束の忍びたちに囲まれている。


「夜叉衆……!」


蒼真が風影刀を抜く。


「村人を離せ!」


夜叉衆の忍びが振り返る。


「来たか、風継ぎ」


「何が目的だ!」


忍びは懐から古びた巻物を取り出した。


凛の表情が変わる。


「それ……祠の記録?」


「そうだ」


「どうしてそれを……!」


「北東の祠に残された記録には、風影刀の秘密が記されている」


忍びが巻物を握る。


「俺たちはその先にあるものを探している」


蒼真が風影刀を強く握った。


「……渡さない」


「お前に止められるか?」


「止める」


風が蒼真の周囲を舞い始める。


「村人も、この記録も……」


風影刀が淡く輝く。


「俺が守る!」


忍びたちが一斉に構える。


凛も水遁の構えを取った。


「蒼真、一緒に行くよ」


「ああ!」


二人は同時に地面を蹴った。


その頃、村の入口では――


ゴウの大剣が地面を叩き割る。


「逃げ場などないぞ!」


蓮司が刀を構え直す。


レイも短刀を低く構えた。


「こいつ……本当に強いな」


「だからこそ、止める」


二人の前で、ゴウが笑う。


「さあ、始めようか」


村を守る戦いが、本格的に始まった。


第53話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。