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影狼ノ忍  作者: 次男坊
第2章「北東村・異変編」
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第52話「鉄鬼のゴウ」

北東村の外れ。


鉄鬼のゴウが、巨大な刀を振り下ろした。


「うおおっ!」


蒼真は横へ飛ぶ。


ドォン!


地面が大きく砕けた。


「……一撃でこれかよ」


蓮司が息を呑む。


ゴウはゆっくり刀を持ち上げる。


「避けるだけか?」


「そんなわけないだろ!」


蒼真が風をまとって突っ込む。


「風遁・風刃!」


風を纏った斬撃がゴウの肩を狙う。


しかし――


ガキィン!


ゴウは巨大な刀で受け止めた。


「軽いな」


「くっ!」


ゴウが刀を横薙ぎに振る。


蒼真は後ろへ飛ぶが、衝撃で吹き飛ばされる。


「蒼真!」


蓮司が駆け寄る。


「大丈夫だ」


蒼真は立ち上がる。


レイがゴウを睨む。


「俺たち三人で時間を稼ぐ」


「凛もいる」


凛が印を結ぶ。


「四人で戦おう」


ゴウが笑う。


「仲間に頼るか。悪くない」


蓮司が斬り込む。


「うおっ!」


ガキィン!


ゴウが刀で受け止める。


その隙にレイが背後へ回る。


「そこだ!」


二本の短刀が閃く。


しかしゴウは身体を捻り、短刀を弾き飛ばした。


「速いだけでは倒せんぞ」


凛が術を放つ。


「水遁・水流!」


水流がゴウの足元を包む。


「蒼真!」


「分かった!」


蒼真が一気に踏み込む。


「風遁・風刃!」


ゴウの刀と風影刀が激しくぶつかる。


「今度は少し重くなったな」


「まだだ!」


蒼真の風がさらに強くなる。


ゴウの足が地面を滑った。


「……ほう」


初めてゴウの表情から笑みが消えた。


「少しは楽しめそうだ」


ゴウは巨大な刀を構え直す。


「ならば、次は本気で行く」


蒼真も風影刀を握り直す。


「来い!」


二人の殺気がぶつかり合う。


その瞬間――


村の奥から悲鳴が響いた。


「助けて!」


蒼真が振り返る。


ゴウは笑った。


「戦いは、まだ始まったばかりだ」


第52話・完

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