↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第2章「北東村・異変編」
PR
48/175

第48話「四人の反撃」

石門の前。


蒼真が戻ったことで、戦況が変わった。


「蒼真!」


蓮司が笑う。


「遅かったな!」


「悪い。でも、もう大丈夫だ」


蒼真の周囲を風が渦巻く。


敵の忍びが構える。


「四人になったところで、何が変わる!」


レイが短刀を握る。


「試してみればいい」


敵が一斉に襲いかかった。


「行くぞ!」


蓮司が正面から突っ込む。


ガキィン!


敵の攻撃を受け止め、そのまま押し返す。


凛は後方へ下がり、印を結ぶ。


「水遁・水牢!」


水が敵の足元を包み込む。


「今!」


レイが一気に懐へ入り、短刀を振る。


「ぐっ!」


敵が倒れる。


残った敵が蒼真へ向かった。


「風継ぎ!」


蒼真は動かない。


敵の苦無が迫る。


その瞬間――


「風が見える」


蒼真が身体をひねる。


苦無が頬をかすめる。


「なに!?」


蒼真は敵の懐へ入り込む。


「風遁・風刃!」


風をまとった斬撃が敵を吹き飛ばした。


蓮司が目を見開く。


「さっきまでと動きが全然違う!」


蒼真は刀を見る。


「試練で少し分かったんだ」


「何を?」


「風は、力で動かすんじゃない」


蒼真は敵を見据える。


「感じて、一緒に動くんだ」


最後の敵が印を結ぶ。


「土遁・土槍!」


地面から無数の土槍が飛び出す。


「散れ!」


四人が別々に飛ぶ。


蒼真は空中で身体を回転させる。


「風遁!」


強烈な風が土槍を吹き飛ばす。


その隙に蓮司が敵との距離を詰めた。


「終わりだ!」


刀の一撃で敵の武器を弾き飛ばす。


レイが敵を拘束する。


戦いが終わった。


凛が息を吐く。


「全員、無事?」


「俺は大丈夫」


蒼真が答える。


すると、倒した忍びの一人が笑った。


「……これで終わったと思うな」


蓮司が睨む。


「何?」


「夜叉衆は……もう動き始めている」


忍びはそれだけ言うと、気を失った。


蒼真は山の向こうを見る。


「夜叉衆が……」


レイが呟く。


「次はもっと大きな戦いになる」


蒼真は風影刀を握り直した。


「なら、俺たちも強くなるしかない」


四人は村へ戻るため、歩き始めた。


だが――


森の奥では、黒装束の忍びがその姿を見つめていた。


「風継ぎの試練は終わったか」


その手には、夜叉衆の紋章が刻まれていた。


第48話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。