第46話「迫る敵」
神社の裏手。
石門の前で、蓮司、凛、レイの三人は森を警戒していた。
「……近づいてくる」
レイが二本の短刀を抜く。
蓮司も刀を構えた。
「何人いる?」
「六人」
凛が印を結ぶ。
「敵?」
「間違いない」
次の瞬間、木々の間から六人の忍びが飛び出した。
「来るぞ!」
蓮司が迎え撃つ。
ガキィン!
刀と苦無がぶつかる。
凛も後方から術を放つ。
「水遁・水弾!」
水の弾丸が敵の動きを止める。
「今!」
レイが一気に距離を詰める。
二本の短刀が閃き、敵を次々と後退させる。
「強い……!」
凛が驚く。
「まだ本気じゃない」
レイは冷静に答える。
だが、敵の一人が石門へ向かって走り出した。
「しまった!」
蓮司が追う。
「蒼真の試練を邪魔させるか!」
敵が石門へ手を伸ばす。
その瞬間――
ビュオッ!
石門の周囲から強烈な風が吹き荒れた。
「ぐあっ!」
敵が吹き飛ばされる。
蓮司が目を見開く。
「門そのものが守ってるのか……?」
レイが頷く。
「試練を受けている者以外は、通さない仕組みらしい」
敵の一人が舌打ちする。
「なら、奴が戻ってくる前に殺せ!」
六人が一斉に三人へ襲いかかる。
「来い!」
蓮司が刀を握り直す。
その頃――
風の道を進む蒼真は、巨大な石碑の前に立っていた。
『最後の試練を始める』
蒼真は刀を構える。
「何が来ても、乗り越えてみせる」
石碑の奥から、巨大な風の渦が現れた。
蒼真は目を細める。
「……これが最後か」
そして、風の渦の中から――
蒼真と瓜二つの姿が現れた。
第46話・完




