第42話「紋章の謎」
北東村。
戦いが終わった後、蒼真たちは村長の家に集まっていた。
机の上には、先ほど手に入れた金属片が置かれている。
「この紋章……どこかで見た気がする」
蒼真が呟く。
凛が首を振る。
「私も神社で見たことがある。でも、詳しいことは分からない」
レイが金属片を手に取る。
「裏を見ろ」
蒼真が裏返す。
そこには小さな文字が刻まれていた。
『天影』
蓮司が眉をひそめる。
「天影……?」
「組織名かもしれない」
レイが答える。
蒼真は考え込む。
「夜叉衆とは別の組織が、風影刀を狙っている……」
その時、村長が口を開いた。
「天影という名前なら、昔の記録に残っています」
「知ってるんですか?」
「昔、この村の忍びたちを守っていた一族です」
蓮司が驚く。
「守っていた?」
村長は頷く。
「ですが、ある日突然姿を消しました」
蒼真が尋ねる。
「なぜ?」
「分かりません。ただ、その頃から神社の地下にある記録が封じられたそうです」
蒼真と凛が顔を見合わせる。
「神社の地下……」
レイが立ち上がる。
「もう一度、調べる必要がある」
蒼真も頷く。
「行こう」
四人は神社へ向かった。
地下の部屋に入ると、蒼真は壁を見渡した。
「何か隠されてるはずだ」
風を感じ取る。
「……ここだ」
壁の一部だけ、風の流れが違う。
蒼真が手を触れる。
カチッ。
隠し扉が開いた。
中には一枚の古い巻物が置かれていた。
凛が手に取る。
「『天影は、風継ぎを守る者なり』……」
蒼真が息を呑む。
「守る……?」
その瞬間、背後から声が響いた。
「そうだ」
四人が振り返る。
そこには、先ほどの謎の忍びが立っていた。
「俺たちは、お前を守るために動いている」
蒼真は刀を抜く。
「だったら、正体を見せろ」
忍びは少し黙った。
「……俺は天影衆の一人だ」
第42話・完




