第41話「謎の襲撃者」
村の中央。
黒装束の忍びたちが、村人たちを追い詰めていた。
「村人には手を出すな!」
蒼真が駆け込む。
忍びたちは一斉に振り返った。
「来たか、風継ぎ」
蒼真の表情が変わる。
「またその呼び方か」
蓮司が刀を抜く。
「蒼真、こいつらは夜叉衆なのか?」
「分からない」
レイが敵の額当てを見る。
「違う」
その瞬間、敵の一人が印を結んだ。
「土遁!」
地面が盛り上がり、蒼真たちの進路を塞ぐ。
「凛!」
「任せて!」
凛が印を結ぶ。
「水遁・水流!」
水流が土壁を崩す。
「今!」
四人が一斉に走り出す。
蒼真は敵へ斬り込む。
ガキィン!
刀と苦無がぶつかる。
「お前たちは何者だ!」
「答える必要はない!」
敵が蹴りを放つ。
蒼真は後ろへ飛び、風影刀を構え直す。
「なら、力ずくで聞く!」
「風遁・風刃!」
風の刃が敵の足元を切り裂く。
その隙にレイが背後へ回り、短刀を突きつける。
「動くな」
敵は舌打ちする。
だが――
「レイ!」
蒼真が叫ぶ。
敵の手から小さな煙玉が落ちる。
ボンッ!
煙が広がった。
「しまった!」
煙が晴れる。
敵は一人残らず消えていた。
蓮司が辺りを見回す。
「また逃げられた……」
蒼真は地面に落ちた物を拾う。
それは、見覚えのない紋章が刻まれた金属片だった。
凛がそれを見る。
「この紋章……」
「知ってるのか?」
凛は首を横に振る。
「ううん。でも、神社の古い記録に似たものがあった」
レイが蒼真を見る。
「第三勢力は、風影刀の秘密を追っている」
蒼真は金属片を握る。
「夜叉衆だけじゃない……」
遠くの山。
木の上から、謎の忍びが四人を見つめていた。
「風継ぎ……」
その忍びは静かに呟く。
「まだ、お前の敵ではない」
そして姿を消した。
第41話・完




