第40話「第三勢力の影」
神社の境内。
蒼真たちは、先ほど現れた謎の忍びが残した足跡を調べていた。
「夜叉衆とは違う……」
蓮司が地面を見る。
「じゃあ、何者なんだ?」
レイが答える。
「少なくとも、俺たちを殺すつもりはなかった」
蒼真が振り返る。
「どうして分かる?」
「本気なら、逃げる前に攻撃している」
凛も頷く。
「それに、あの人は蒼真の刀を見ていた」
蒼真は風影刀を見る。
「風継ぎが目覚めていない……って言ってた」
蓮司が首を傾げる。
「目覚めるって、どういう意味だ?」
「分からない」
その時、神社の奥から物音がした。
「誰かいる!」
四人は一斉に構える。
しかし、現れたのは村の老人だった。
「驚かせてすまない」
老人は息を切らしている。
「この神社の地下に、古い記録がある」
蒼真が尋ねる。
「風影刀についてですか?」
老人は頷いた。
「そうだ」
四人は老人について社の奥へ進む。
隠された扉を開けると、小さな部屋が現れた。
壁には古い巻物が並んでいる。
蒼真が一つを手に取る。
そこには、風影刀についての記録が残されていた。
「風影刀は、風を操る者の力を増幅する……」
蓮司が読む。
「その続きは?」
蒼真が巻物を開く。
だが、途中から文字が破り取られていた。
「肝心なところがない……」
レイが床を見る。
「いや」
床には、小さな黒い布が落ちていた。
レイが拾う。
「誰かが最近ここに来ている」
蒼真の表情が変わる。
「夜叉衆?」
「分からない」
その瞬間、外から大きな爆発音が響いた。
ドォン!
凛が驚く。
「何!?」
蒼真が立ち上がる。
「村だ!」
四人は急いで外へ飛び出す。
村の方から、再び煙が上がっていた。
そして煙の向こうには――
黒装束の忍びたちが立っていた。
蓮司が刀を抜く。
「今度は誰だ?」
蒼真は風影刀を構える。
「……確かめるしかない」
第40話・完




