表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
PR
4/31

第4話「謎の忍び」

屋根の上に立つ黒装束の忍び。


蒼真は刀に手をかけた。


「お前は何者だ?」


忍びは答えず、蒼真をじっと見つめる。


「その額……黒影衆の印か」


「質問に答えろ」


蒼真が一歩前へ出る。


蓮司が腕を掴んだ。


「待て、蒼真。任務は偵察だろ」


「分かってる」


蒼真は忍びから目を離さない。


「でも、こいつが何者なのか確かめないと帰れない」


隊長が二人の間に入る。


「我々の任務は敵軍の情報収集だ。ここで戦う必要はない」


黒装束の忍びが初めて口を開いた。


「その判断は正しい」


「何?」


「お前たちでは、俺には勝てない」


蓮司が眉をひそめる。


「随分な自信だな」


忍びは蓮司を見る。


「お前は雷遁か」


「……!」


蓮司の表情が変わる。


「どうして分かった?」


「動きを見れば分かる」


忍びは再び蒼真を見る。


「だが、お前は少し違う」


「俺が?」


「ああ」


忍びの視線が蒼真の周囲へ向く。


「風が、お前の動きに合わせている」


蒼真は驚く。


自分の風遁を、初対面の相手に見抜かれた。


「……何者なんだ、お前」


忍びは答えなかった。


「その力は、まだ目覚めたばかりだ」


「どういう意味だ?」


蒼真が問いかけた瞬間、砦の奥から兵士たちの声が聞こえてきた。


「いたぞ!」


「屋根の上だ!」


隊長が叫ぶ。


「全員、撤退!」


蒼真は忍びを睨みながら後退する。


「待て!」


しかし、忍びは蒼真の前から姿を消していた。


「消えた……?」


蓮司が周囲を見る。


「蒼真、今の奴……」


「分からない」


蒼真は拳を握る。


ただ一つだけ分かった。


あの忍びは、自分の風遁について何かを知っている。


そして――


その存在が、蒼真の初任務に不気味な影を落としていた。


第4話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ