第37話「新たな仲間」
翌朝。
蒼真は修練場で風遁の練習をしていた。
「風遁!」
風の刃が的を切り裂く。
「まだ力が安定してないな」
蓮司が後ろから声をかける。
「昨日よりは良くなってるだろ」
「まあな」
そこへ凛がやって来た。
「蒼真、蓮司」
「どうした?」
「影宗さんが呼んでる」
三人は本部へ向かった。
部屋には影宗の他に、一人の少年が立っていた。
黒い忍装束。
腰には二本の短刀。
「紹介する」
影宗が言う。
「今日から、お前たちの任務に同行する」
少年が蒼真を見る。
「俺は神崎レイ」
「蒼真だ。よろしく」
レイは短く頷いた。
「よろしく」
蓮司が笑う。
「無口だな」
「必要なことしか話さないだけだ」
凛がレイを見る。
「強そう」
レイは凛を見る。
「君も戦うのか?」
「必要なら」
蒼真が二人の間に入る。
「まあ、仲良くしよう」
影宗が地図を広げる。
「今回の任務は、北東村周辺の警戒だ」
レイが地図を見る。
「夜叉衆?」
「ああ」
蒼真が風影刀に手を添える。
「また動くかもしれない」
レイが蒼真を見る。
「その刀……」
「風影刀だ」
レイの目が少し変わる。
「そうか」
蒼真は尋ねる。
「知ってるのか?」
「名前だけだ」
影宗が口を開く。
「話はそこまでだ。四人で準備しろ」
「四人?」
蓮司が指を数える。
「俺、蒼真、凛、レイ……」
蒼真が笑う。
「これで四人だな」
レイは立ち上がる。
「任務なら、すぐ出られる」
蒼真も立ち上がった。
「じゃあ行こう」
こうして――
蒼真たちの新たな仲間として、神崎レイが加わった。
第37話・完




