第24話「秘宝を巡る戦い」
地下室。
蒼真は、手にした短刀を構えていた。
「蓮司、下がってろ」
「一人でやる気か?」
「違う。こいつの力を試したい」
夜叉衆の忍びが一気に距離を詰める。
「渡せ!」
苦無が迫る。
蒼真は短刀で受け止めた。
ガキィン!
その瞬間、刀身から風が噴き出した。
「うわっ!」
敵が吹き飛ばされる。
蒼真自身も驚いた。
「勝手に風が……」
蓮司が笑う。
「それなら、使いこなせば強力だな!」
「まだ分からない!」
別の忍びが背後から迫る。
「蒼真!」
蒼真は振り返る。
短刀を振る。
ビュンッ!
風の刃が走り、敵の足元を切り裂いた。
「ぐっ!」
敵が倒れる。
しかし、最後に残った忍びが印を結んだ。
「火遁!」
炎が地下室を包む。
「蒼真!」
蓮司が叫ぶ。
蒼真は短刀を握り締める。
「風よ……!」
風が蒼真の周囲に集まっていく。
炎が迫る。
「風遁・風壁!」
強い風が壁となり、炎の勢いを押し返した。
「何だと……!」
敵が動揺する。
蒼真は一気に距離を詰める。
「終わりだ!」
短刀を振り抜く。
風が敵を吹き飛ばした。
ドサッ。
地下室が静かになる。
蓮司が息を吐く。
「やったな」
蒼真は短刀を見る。
「この刀……俺の風遁に反応してる」
その時、倒れていた夜叉衆の忍びが笑った。
「その刀を手にしたところで……お前は何も知らない」
蒼真が振り返る。
「どういう意味だ?」
「その刀は……昔の忍びが残した秘宝だ」
忍びはそれだけ言うと、煙玉を地面に落とした。
「待て!」
煙が晴れた時には、姿が消えていた。
蓮司が呟く。
「また逃げられたな」
蒼真は短刀を見つめる。
「この刀の秘密……調べる必要がある」
二人は短刀を持って、地下室を後にする。
しかし、地上へ出た瞬間――
山の向こうから、黒い煙が上がっているのが見えた。
蒼真の表情が変わる。
「……村の方だ」
第24話・完




