第22話「地下の戦い」
地下室に、夜叉衆の忍びたちが姿を現した。
蒼真は刀を構える。
「蓮司、箱は任せる」
「分かった!」
蓮司が箱の前に立つ。
敵の一人が苦無を投げた。
「来るぞ!」
蒼真が刀で弾く。
カンッ!
そのまま一人の忍びへ斬り込む。
ガキィン!
刀と苦無がぶつかる。
「風遁!」
蒼真が距離を取る。
風が地下室を駆け抜けた。
「風刃!」
鋭い風が敵へ向かう。
「ぐっ!」
敵が後ろへ吹き飛ぶ。
「蒼真、こっちは任せろ!」
蓮司も一人の忍びと激しくぶつかっていた。
「雷遁!」
蓮司の刀に電撃が走る。
「はあっ!」
刀が敵の苦無を弾き飛ばした。
蒼真は周囲を見る。
敵はまだ三人いる。
「数が多いな……」
「弱音吐くなよ!」
蓮司が笑う。
「誰が弱音なんか!」
蒼真も笑い、再び敵へ向かう。
その時、一人の夜叉衆が箱へ近づいた。
「箱を奪え!」
「させるか!」
蒼真が飛び込む。
しかし、別の忍びが蒼真の前に立ちはだかった。
「お前の相手は俺だ」
「邪魔するな!」
蒼真が刀を振る。
ガキィン!
互いに一歩も引かない。
その隙に、夜叉衆の一人が箱へ手を伸ばす。
「もらった!」
蓮司が駆け込む。
「そうはさせるか!」
雷を纏った刀が敵の前で止まる。
敵は後ろへ飛び退いた。
「ちっ……!」
蒼真は風を感じ取る。
「蓮司、下がれ!」
「分かった!」
蒼真が両手を前へ向ける。
「風遁!」
地下室全体に風が巻き起こる。
敵の動きが止まった。
「今だ!」
二人は同時に踏み込んだ。
だが、その瞬間――
箱から、強い風が噴き出した。
「何だ!?」
蒼真は目を見開く。
箱の中に、何か強大な力が眠っている。
夜叉衆の忍びたちも驚いていた。
「まさか……もう目覚めたのか」
蒼真は箱を見つめる。
その中身を知ることが、戦いの鍵になろうとしていた。
第22話・完




