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第2話「初任務」
翌朝。
蒼真が修練場で木刀を振っていると、黒影衆の忍びがやってきた。
「霧島蒼真、黒羽様がお呼びだ」
「俺が?」
「本部へ来い」
蒼真は木刀を置き、本部へ向かった。
部屋に入ると、影宗が待っていた。
「来たか」
「何の用でしょうか?」
影宗は一枚の巻物を蒼真に渡した。
「お前に任務を与える」
蒼真は巻物を開く。
「任務……?」
「北にある砦への潜入だ。敵軍の動きを探ってこい」
蒼真の表情が引き締まる。
「俺の初任務ですか?」
「ああ。だが、無理に戦う必要はない。情報を持ち帰ることが最優先だ」
「分かりました」
「明朝、神谷蓮司たちと出発しろ」
「はい!」
蒼真は深く頭を下げた。
本部を出ると、廊下で蓮司と鉢合わせする。
「蒼真、呼ばれてたみたいだけど、何だった?」
「明日、初任務だ」
「やっぱり!」
蓮司が嬉しそうに笑う。
「俺も一緒だ」
「頼りにしてるぞ」
「任せろ。まあ、蒼真が足を引っ張らなければだけどな」
「お前こそな」
二人は笑った。
その日の夜。
蒼真は刀の手入れをしながら、明日の任務について考えていた。
修行ではない。
明日は、本当の忍びとして初めて戦場に立つ。
「……絶対に失敗しない」
蒼真は刀を鞘に収めた。
そして翌朝。
蒼真と蓮司を含む五人の忍びが、北の砦へ向けて里を出発した。
蒼真の初任務が始まった。
第2話・完




