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影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
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第18話「襲撃」

「何だ、今の音!」


蒼真と蓮司は、里の中央へ向かって走った。


そこでは黒影衆の忍びたちが、黒装束の集団と戦っていた。


「夜叉衆だ!」


蓮司が刀を抜く。


「蒼真、行くぞ!」


「分かってる!」


二人も戦いに加わった。


蒼真が一人の敵へ斬りかかる。


ガキィン!


敵の苦無を刀で弾き、そのまま距離を取る。


「風遁!」


蒼真の周囲に風が集まる。


「風刃!」


鋭い風が敵の足元を切り裂いた。


「ぐっ!」


敵がよろめく。


「今だ!」


蓮司が飛び込み、刀の柄で敵を倒した。


「やったな!」


「まだ終わってない!」


蒼真が周囲を見る。


敵はまだ何人もいる。


その時、里の奥から影宗の声が響いた。


「全員、持ち場を守れ!」


黒影衆の忍びたちが一斉に動く。


蒼真は敵の動きを見ながら、違和感を覚えた。


「……おかしい」


「何が?」


「敵の数が少なすぎる」


蓮司も周囲を見る。


「確かに……里を襲うには少なすぎるな」


その瞬間、蒼真は気づいた。


「陽動だ!」


「え?」


「さっきの倉庫だ!」


二人は急いで走り出す。


だが、倉庫へ戻った時には、すでに何者かが侵入した後だった。


扉が開いている。


中へ入ると、忍具がいくつか消えていた。


蓮司が驚く。


「盗まれた?」


蒼真は床を見る。


そこには、また黒い札が一枚置かれていた。


札には短い文字が書かれている。


『次は本物を奪う』


蒼真は札を握りしめた。


「夜叉衆の狙いは、忍具じゃない」


「じゃあ何だ?」


蒼真が答える前に、影宗が倉庫へ入ってきた。


そして札を見る。


「……始まったか」


蒼真は師匠を見る。


「何が始まったんですか?」


影宗は険しい表情を浮かべた。


「夜叉衆との戦いだ」


第18話・完

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