↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
PR
17/176

第17話「里の異変」

夜。


黒影衆の里は、いつもより静かだった。


蒼真は屋根の上から周囲を見張っていた。


隣には蓮司がいる。


「何も起きないな」


「静かすぎる」


蒼真は風の流れを感じていた。


「……待て」


「どうした?」


「風が変だ」


山から吹いていた風が、一瞬だけ止まった。


そして――


里の奥から風が流れてきた。


「誰かが動いた」


蒼真が屋根から飛び降りる。


「おい、蒼真!」


蓮司も後を追う。


二人が向かったのは、忍具を保管している倉庫だった。


扉が少し開いている。


「さっきまで閉まってたはずだ」


蒼真が刀に手をかける。


「中に誰かいるかもしれない」


二人は慎重に中へ入る。


しかし、誰もいない。


ただ、床に黒い札が一枚落ちていた。


蓮司が拾おうとする。


「待て!」


蒼真が止める。


「触るな」


「また夜叉衆か?」


「たぶん」


蒼真が札を観察する。


すると、札の端に小さな傷があることに気づいた。


「これ……誰かが急いで置いたみたいだ」


その時、外から叫び声が響いた。


「敵だ!」


「侵入者だ!」


蒼真と蓮司が顔を見合わせる。


「来たか!」


二人は倉庫を飛び出す。


里の北側。


数人の黒装束が、木々の間を走っていた。


「夜叉衆だ!」


黒影衆の忍びたちが追いかける。


蒼真も走り出す。


だが、先頭を走っていた一人が振り返った。


その目が蒼真を捉える。


「風遁の少年……」


蒼真の足が止まる。


「お前……!」


黒装束の忍びは笑う。


「やはり、この里にいたか」


次の瞬間、煙玉が地面に落ちた。


煙が広がる。


「待て!」


蒼真が飛び込む。


だが、煙が晴れた時には、敵の姿は消えていた。


蓮司が駆け寄る。


「また逃げられたな」


蒼真は地面を見る。


そこには黒い札が一枚落ちていた。


「……これは罠だ」


「何?」


蒼真は里の方を振り返る。


「本当の目的は、別にある」


その瞬間、里の奥から大きな音が響いた。


ドンッ!


二人は同時に走り出した。


第17話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。