↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
PR
11/176

第11話「夜の襲撃」

夜。


蒼真たちは村の中で身を潜めていた。


村人の話では、失踪が起きるのは決まって夜だった。


「本当に来ると思うか?」


蓮司が小声で尋ねる。


「分からない。でも、何かいる」


蒼真は目を閉じる。


風が村を通り抜けていく。


家々の間。


屋根の上。


森の方。


「……森から風が流れてきてる」


「何か分かるか?」


「まだ……」


その時だった。


カサッ。


森の中で枝が揺れた。


蒼真が目を開く。


「来た」


二人が立ち上がる。


次の瞬間――


黒い影が屋根の上を駆け抜けた。


「忍びだ!」


蓮司が刀を抜く。


蒼真も後を追う。


黒装束の忍びは、村の外へ向かっていた。


「待て!」


蒼真が屋根へ飛び乗る。


忍びが振り返り、苦無を投げる。


「危ない!」


蓮司が蒼真の前に出る。


カンッ!


苦無を刀で弾いた。


「助かった!」


「礼は後だ!」


二人は忍びを追い続ける。


しかし、森へ入った瞬間――


その姿が消えた。


「どこだ……?」


蒼真は周囲の風を感じる。


「……右!」


二人が同時に動く。


木の陰から忍びが飛び出した。


蒼真が刀を受け止める。


ガキィン!


「村人をどこへ連れていった!」


忍びは答えない。


蒼真が力を込める。


「答えろ!」


その瞬間、忍びの口元がわずかに笑った。


「お前たちは……まだ何も知らない」


「何を――」


忍びは煙玉を地面に叩きつけた。


白煙が広がる。


「くっ!」


煙が晴れた時、忍びの姿は消えていた。


蓮司が辺りを見る。


「また逃げられた……」


蒼真は拳を握る。


「でも、何かを隠してる」


その時、森の奥から――


「……助けてくれ!」


誰かの声が響いた。


蒼真と蓮司は顔を見合わせる。


「今の声……」


二人は声のした方向へ走り出した。


第11話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。