↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
影狼ノ忍  作者: 次男坊
第1章「忍びの里編」
PR
11/47

第11話「夜の襲撃」

夜。


蒼真たちは村の中で身を潜めていた。


村人の話では、失踪が起きるのは決まって夜だった。


「本当に来ると思うか?」


蓮司が小声で尋ねる。


「分からない。でも、何かいる」


蒼真は目を閉じる。


風が村を通り抜けていく。


家々の間。


屋根の上。


森の方。


「……森から風が流れてきてる」


「何か分かるか?」


「まだ……」


その時だった。


カサッ。


森の中で枝が揺れた。


蒼真が目を開く。


「来た」


二人が立ち上がる。


次の瞬間――


黒い影が屋根の上を駆け抜けた。


「忍びだ!」


蓮司が刀を抜く。


蒼真も後を追う。


黒装束の忍びは、村の外へ向かっていた。


「待て!」


蒼真が屋根へ飛び乗る。


忍びが振り返り、苦無を投げる。


「危ない!」


蓮司が蒼真の前に出る。


カンッ!


苦無を刀で弾いた。


「助かった!」


「礼は後だ!」


二人は忍びを追い続ける。


しかし、森へ入った瞬間――


その姿が消えた。


「どこだ……?」


蒼真は周囲の風を感じる。


「……右!」


二人が同時に動く。


木の陰から忍びが飛び出した。


蒼真が刀を受け止める。


ガキィン!


「村人をどこへ連れていった!」


忍びは答えない。


蒼真が力を込める。


「答えろ!」


その瞬間、忍びの口元がわずかに笑った。


「お前たちは……まだ何も知らない」


「何を――」


忍びは煙玉を地面に叩きつけた。


白煙が広がる。


「くっ!」


煙が晴れた時、忍びの姿は消えていた。


蓮司が辺りを見る。


「また逃げられた……」


蒼真は拳を握る。


「でも、何かを隠してる」


その時、森の奥から――


「……助けてくれ!」


誰かの声が響いた。


蒼真と蓮司は顔を見合わせる。


「今の声……」


二人は声のした方向へ走り出した。


第11話・完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。