表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビの蔓延る世界で私は生きる  作者: りんご


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/3

これがゾンビ?それと人。

私は齋藤成人のGPSを頼りに、周辺100mまで迫っていた。

「はぁ……はぁ……成人(じょうと)……どこにいるの……GPSは動いてないけど……」

私は成人(じょうと)を探して、迷っていた。

「ゾンビなんてどこにもいないじゃない……人も居ないけど……なんだか不気味。成人(じょうと)のスマホのGPSはここらへんを指してるのに……」

アァー

私は震えた。

模部(もぶ)……ちゃん?」

アゥ?

その腐ったような匂いのする床を這いずる物体は私の方を向き、這いずりだした。

模部(もぶ)ちゃん……じゃないよね……」

私は2、3歩下がって、その物体の顔らしきものを見る。

ガゥアアア

私は周りを見渡して、すべてを察してしまった。

「ゾンビ……でも、これ……」

私が見つけたゾンビはクラスメイトの模部野子(もべのこ)だった。そんなに仲がいいわけではなかった。でも友達の変わり果てた姿を見たら、焦りが出てくる。

成人(じょうと)が……噛まれた?」

このゾンビはどう見ても自我は無い。ただ本能のまま、人を襲う。ただ……それだけ。私は、成人(じょうと)を探さなきゃ……

「君!!!」

「ッ!?」

「君、ここは危ないよ。避難所に行かなきゃ……」

「えっと……お兄さんは……?」

「俺も避難所に行くところなんだ。」

「私は……探さなきゃいけない人がいるので……」

「避難所に行けば会えるはずさ。僕も行くから、一緒に行かないか?」

「……すぐそこにいるんです。」

「じゃあ、その子も迎えに行こうか。」

「ありがとうございます!!」

「いや、いいよ。それよりもどこにいるんだい?」

「ここの横断歩道を渡った先……」

「……?人がいるようには見えないけど……」

私は横断歩道を渡って、あたりを見回す。

「……これ……成人(じょうと)のスマホ…」

「落としちゃったのかな?きっと先に避難所にいるよ。」

「…………はい……」

「ここらへん、ゾンビが全然いないね。」

「はい……」

避難所に向けて歩き出したはいいものの、会話が途切れてしまい、変な空気が流れている。

「……君、名前は?」

「……私は喪加医夢(もかいゆめ)です。高校生です。」

「僕は旗幸杉太(はたらきすぎた)。医者だよ。なんとでも呼んでくれ笑」

「じゃあ……旗幸(はたらき)さんは、ゾンビを見ましたか?」

「うん。数回ね。でも動くの遅いし、慌てずに逃げれば、逃げ切れたよ。」

「どのくらい……ですか?」

「うーん…難しいけど、マラソンとか遠距離走で走るときより遅いくらいかな。」

「じゃあ……私以外の人間と会いましたか?」

「いや、今日は久々の休みでずっと寝ていたから誰とも会ってないんだ。起きてスマホ触ってたら避難指示出てて焦ったよ笑」

「なんでそんな軽そうなんですか?」

「そう見える?」

「……はい。」

「実際は実感が湧いてないんだ。ホントなら病院行って患者さんを避難させなきゃいけないんだけどね。」

「行かないんですか?」

「電車が止まってるからね。それに東京のニュース見たけど……東京はエグかったよ。阿鼻叫喚って感じ。岐阜だからここまで少ないってのもあるかもね!」

「東京でも?」

「ニャース見てる限り北海道から京都とか奈良の方面までは。中国・四国地方では確認できてないっぽい。まぁ……自宅待機にはなってたけどね。」

「……なんで……」

「あっ、市役所が見えてきたよ!」

「市役所……」

成人(じょうと)を探すためにも、情報を集めなきゃ……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ