閑話 アイドル動画完成
数日後。
変態紳士のマンション。
リビング。
こはるとりりはソファに座っていた。
テーブルの上。
大きなモニター。
変態紳士が言う。
「完成しました」
こはる
「やった!」
りり
「ほんとに作ったんだ」
変態紳士
「魔法少女アイドル動画です」
こはるが身を乗り出す。
「見たい!」
変態紳士
「では再生します」
画面が光る。
音楽。
まずは――
ダンスシーン。
白いボディスーツのピンクフリル。
ステップ。
ターン。
腰をひねる。
フリルが揺れる。
ヒップラインが強調される。
りりが言う。
「……」
「結構いい」
次のカット。
二人並ぶ。
肩を寄せる。
くるり。
回転。
スカートがふわりと広がる。
ヒップの丸みが映る。
こはる
「アイドルっぽい!」
次のカット。
グラビアシーン。
白いビキニのこはる。
脚。
太もも。
腰。
カメラがゆっくり動く。
体のラインをなぞるような映像。
こはるが画面を見て言う。
「うわ」
「これ」
「めちゃくちゃエロい」
りり
「自分で言う?」
次のカット。
振り向きポーズ。
腰をひねる。
ヒップラインが強調される。
カメラがゆっくり寄る。
こはる
「うん」
「エッチだね」
りりが苦笑する。
「完全にグラビア」
次はりり。
黒いビキニ。
横向きポーズ。
胸のライン。
腰のくびれ。
ヒップ。
流れるようなシルエット。
こはる
「りり」
「スタイルいい」
りり
「やめて」
二人並び。
ビキニ。
肩を寄せる。
笑顔。
腰をひねるポーズ。
ヒップラインが並ぶ。
こはる
「これ」
「サービス回だね」
りり
「完全に」
変態紳士が静かに言う。
「非常に美しい映像です」
こはる
「変態コメント」
変態紳士
「紳士コメントです」
動画が終わる。
こはるが言う。
「いいじゃん」
「これ記念だね」
りりも頷く。
「うん」
変態紳士が言う。
「永久保存版です」
こはるが笑った。
「変態紳士さん」
「やっぱり変態」
変態紳士
「ありがとうございます」
三人の笑い声が、静かな部屋に響いた。




