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29話 本当の終わり

「さーて、久しぶりに小説投稿するか。どれくらい間開いたのかな?どれどれ、前回の更新日は…



7月2日 !??」


ということで一ヶ月ぶりの投稿です

最近は日本全体で見ても個人で見ても色々ありすぎました…


もう前の話なんか覚えてねえよ!という方も多いかもしれませんが一応言わせていただくと、

実は前回にはこの小説の設定から言っても相当なイレギュラーが起きています

もしそれに気づけた方いたら己の頭脳を誇って下さい

視点・レン ムラカミ 転移2日後






「…うっ…ふっ………うっ…」


涙で前がよく見えない

背中の傷が恐ろしく熱く、空気に触れるたびに神経に直接訴えるように痛む


「ふっふっふっ………ふーっ……うっ…」


堪えるように呻く

止めたくても自然に嗚咽が漏れてしまう


悲しい

苦しい



先の見えない、いつ終わるともしれない

絶望をただ感じ続ける



口の中は、鉄の味がして、そして塩味が混ざっている


涙はいつから流しているのだろう

ずっと止まったことは無いはずなのに何故か乾いて固まっているように感じる



天井から垂れ下がる鎖

ピンと伸びて自分の手を引っ張り上げるそれは

あんなに忌々しかったのに

何故だか少し、ありがたかった


ドアが開いたのだろう

光がうっすらと差し込んでくる


もう、始まるのか


涙で滲みぼやけた視界で、薄い光で向こう側から照らされる中で

どこか頼りなさげな、アレヌとは違う小柄な影を見つけた










    自動追尾式撮影システムの修復が完了しました







*








何かが今、起きた気がする

いや、元に戻った感覚がした、という方が近い


それはおそらく、さっき女が見せてくれた「真実」とやらが戻ってきた証拠なんだろう


恐ろしいものだ

いつからついてきたのかはわからないが、ずっとこの感覚が体を蝕んでいたのだ

あの煙を浴びて、始めて体が軽くなり、その影響に気づけた


この感覚を例えるなら、重度の慢性的な肩こりみたいなものだ

この例えが良いのかは自分でもわからないが



さて、では「真実」が戻ってきてくれたことだし今の状況をおさらいしておこう



あの女は煙が晴れたすぐ後には、消えていた

まあ、俺は探索に長けているわけではないから仕方がないだろう


ヘンゴは気絶し、同時に体の傷は手当てされていた

元の世界を思わせる処置だったのは気になるが…まあいいだろう


まあつまり、大きすぎる謎が発覚したわけだが、ついに我々は全てを乗り越えたのだ

ここまで長かったがよくやった!


…と思っていた

それも束の間で終了




今、俺たちの前にある王都に向かい、コキュイネーが歩を進めている



幸い、今はここにいる俺たちには影響がない

歩くだけで再起不能の土地を作るコキュイネーだが、何キロも離れた俺たちに直接的な被害を与えられるほど馬鹿げた存在じゃない

まあ、一旦戦闘が始まってしまえばここもすぐに無に帰るのだが



王都には現在そこまでの戦力がない

とはいえ、コキュイネーならばギリギリ倒せるだろう戦力はある


ただし、ここで問題になってくるのは相手がコキュイネーだということ

以前紹介したとおり、コキュイネーは天道虫の外見から考えられないことに、環境破壊が大好きな種族である

ただ歩くだけ、それだけでその土地は剥げ上がり、酸の泉が生まれるのだ

戦闘となればもっと酷い状態になるのは間違いない

俺にボコされたようにA級の強さに相応しくない実力である彼らだがA級だと判断されるのは、その戦闘後の被害の大きさにあるのだ


そんな存在が王都のすぐ近くに現れている


異常に頑丈だった赤鉈森と違い、周りを堅牢な都市や壁に囲まれたことに胡座をかいた脆い王都では成すすべなどなく、跡形もなく滅びるだろう


しかし、周りの防衛ラインをスルーしてここに来るのはやつの巨体ではほぼ不可能なため、どう超えてきたのかが余りに不明すぎるのだ

そう考えれば、王都は十分に対策していたし、それを乗り越えられたのだからここで王都が滅びるのも仕方ないと言えば仕方ない



王都は今、まったく嬉しくない熱気に包まれている

全体を見渡せるほど離れているここまで怒号が聴こえるようだ



…さて、正直まともな対処のしようがほぼ思いつかない

逃げるには余りにおそすぎる

なにせ原子爆弾と変わりないほどにやつの攻撃は広範囲に伸びるのだ

赤鉈森の木々がなど特異なものがなければ、間違いなくそれだけ被害が出る



であるなら、穴を掘るのが最適か

しかし、漫画のようなこの世界では、地面は簡単に捲れ上がる


どうしようかと頭を抱えていたところ、






遠くに明らかに白すぎる雷が見えた


本来()()()()()()()()()()()雷だが、今見えた雷は白に近すぎて、とても見覚えのあるものだ


俺は完全に気が抜けて、その場にへたりこむ


王都では更なる凶報かとさらに混乱していることだろう


可哀想に、おそらく知らされていないはずだ

新しい勇者を

新しい希望を

新しい人形を



次の瞬間、コキュイネーの頭が跳ねる

体からは大量の爆発が起こり、酸が撒き散らされようとするが、結界のようなものが現れすべてそこにへばりついた


まったく見えなかったコキュイネーの首の飛んだ原因は、黒い粒となり、すぐに大きな点に見えるようになり、やがて俺の前にビックリするほど静かにやってきた





「…蓮、だよな?大丈夫か?」


「…まったくもって大丈夫じゃない。色々ありすぎて、頭が狂いそうだ。

おっと、それじゃあ逆に正常に戻りかねないね?大丈夫、きっと俺は狂ったまんまさ」


「…見た目は変わっても、君自身は変わってないんだな。あの日から」


「そうだね。確か、君と最後に会ったのはこの世界に転移してから1ヶ月後だったよね。残念なことに俺はあの時から、止まることなくずっと狂ってるんだよ


久しぶり、透君」

さて、識者の方々は既にお気づきのことかと思いますが今回の話には現実的にありえない描写があります

大丈夫です。安心してください

わざとです

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