28話 現実的な虚構からの解脱、空想的な真実の観測
2日連続投稿、やったね!
ついにこの話でノルマクリアって感じですね
いやぁ頑張った、俺!
「何が目的だ?」
とりあえず、ヘンゴを庇う立ち位置で女に聞いてみる
後ろ手に何もしなくていい、というジェスチャーをヘンゴに送りながら
「ふふっ、ふっ。目的なんて、そんな大層な。ただ、挨拶したに過ぎないよ」
ムカつく女だ。声質が萌系なのが更にむかつく
「でも、ああ、でも、そうだね。君が、勝ったんだね。非力な君が、強力な彼に。なら、君が神の愛し子で。そうだね。多分、君がそうだ。
安心して。戦わない。そんなことしたら、また君が勝ってしまう。勝ち目なんて、存在しない。大丈夫。君が死ねるのはまだまだ先だよ。きっと」
女は少し落としたトーンで話し続ける
「つまりね、君はね、こんなところで、こんなふうに、でも神に愛された。とても興味深いし、とても憐れだよ。それとも、君は生まれながらかな?かわいい子には旅をさせよ、ってね?便利な言葉じゃあないか。けれど、度を超えた。君を見ればわかる。そうだね。君は、生まれつき神の愛し子なんだ」
……何を言っているのか全くもってわからない
『神の愛し子』ってなんだ?自分を鑑みるにとても愛されてるとは思えない人生だが
「すまないが、お前が何を言ってるのかが理解できない」
「ふふっ。そうだよね、わからないよね。わかるはずがない。みんな、そうだ。でも仕方がないよね。私達が異常なんだ。そして君たちが正常だ。でも、私達は、私達こそが、正常なんだよいずれね。いつか!」
少しばかり熱くなって女は語った
何かを力説しているようだが、マジで何言ってるかさっぱりだ
「頼むから、俺にわかるように伝えてくれ」
「…うん、ごめんね。わかり辛かったね。それに関係ない私達の理念まで語っちゃった。語りすぎた。ごめん
それでね、君にわかりやすいように伝えたいのは山々なんだ。でも、まだ、答えは教えられないから、悩んでいてね。仕方がないんだ。答え合わせは、まだ先だ」
は?
あれだけ語っておいて、伝えられないだと?
本当にこいつは何がしたいんだ?
「なら、お前は何をしたいんだ。もう、『挨拶』は終わっただろ?」
「そうだね。もう、終わってるんだ。目的は。君のことはだいたい把握できたし、君は十分な人材だ。話してて、もうわかったことだよ
だから、本来なら私はもう立ち去っているんだけれど、つまりこれはただの雑談だよ」
なるほど。少なくとも俺の自由意志は関係なくなにかしらが行われて何かが達成されたと
そしてこれはただの雑談であり、こちらに情報を渡す気は無いと
流石にそれはあんまりじゃないか
こちらは死にかけを連れているんだ
「なら、さっさとどこかへ行ってくれ
こっちにはいつ棺桶に入ってもおかしくないやつがいるんだ」
「そうだね、死にかけだ。けれど、その子もすぐには死ねない。良ければ、治療までしておいてあげるよ
だから、もう少し、話しを聞こう?ね。
確かに、私は目的は果たした。全部ね。
けど、でも、これだけで私が立ち去ったら、それこそまるで物語みたいじゃないか。私、気づいたんだよ。
私はね、とても特徴的だから、こんなに個性のあるキャラクターと、謎の男との死闘の後に出会って、それで意味深なことを言われる。
ふふっ。お決まりだね。お決まりの展開だ。ありがちな物語だ。とても気に触る。おちょくられてるみたいだ。
ね。全て予定調和だったわけだ。神のね。
どうにかして崩してやりたいんだ
だから、きっとやつの予定と、私達の計画と、どちらからしてもまだ早いけれど。まだ伝えはできないけれど、真実の一端を見せてあげるよ」
「真実の一端?なんだそれは。興味が一切湧かない。早くこいつの治療をしろ」
ヘンゴが目をむき出してこちらを見る
なんだ。いくら怪しいつったって本当に治療してくれる可能性にかける方が生存の可能性高いんだから拒む理由ないだろ
「興味がなくたって、君は神の愛し子だ。常に関わりがあるんだよ
ほら、ご覧。これが、この世界の、本当の姿の一部だ」
女が木の上から煙玉のような何かをこちらに投げた
ちっ。さっさとヘンゴの治療してくれりゃ良いのに。あの男の仲間なんだから本当は最初からやらせる気なかったけれど
それにしても、そんな煙玉一つで見れる真実なんて何の移民諢丞袖縺後≠繧九s縺?繧蝗ー縺」縺溘b繧薙□
一部の自動追尾式撮影機に深刻なエラーが発生しました
直ちに現場の状況を確認して下さい
自動筆記システム及び全撮影機管理システムに影響が及んでいます
全自動物語作成システム全体へ影響が出る可能性も存在
自動筆記システム及び全撮影機管理システムの深刻なエラーを修復
軽度のバグがあらゆるシステムに残存
今後、様々なバグが発生する可能性有り
ヴェ・ルータ様へ一度修理を依頼することを提案いたします
ミリアネの庭園内を探知
個体名・レン ムラカミの周辺の自動追尾式撮影機の完全な機能停止を確認しました
新しい自動追尾式撮影機を派遣中
一時的に他の自動追尾式撮影機を使用し、レン ムラカミ以外の視点へと変更しますか?
Yes or No ?
「なかなか、面白いことしてくれたわね。これだから自然に任せる創造はやめられないのよ」
――――Yes




