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19話 一撃必殺

この戦いの内容あんまり考えないで書いてきてしまったから結構悩みました

ひえぇ…

あんな威力出るのか…


壁だけじゃヤバイと直感が働いてビーム発射直前に横穴を掘ってヘンゴを投げ込むことでなんとか二人共無傷だった


完っ全に舐めてたよ…ありゃあ黄土騎士団なんかが討伐に出向くような存在だわ

香山単騎相手なら勝ちかねないくらいに強いぞこいつ


最初は所詮ゴブリンと壁を作っただけで満足していたからなぁ。ヘンゴは死んでもおかしくなかった

頭が警笛鳴らしてくれたおかげでなんとかギリギリ無傷だったけどね


「よし、全員無事だな。ヘンゴ、さっきは心ここに非ずといった様子だったがどうしたんだ?」

「無事じゃねぇから。頼むから話の前にお前の半身を再生してくれ」

「わかった…ほらよ。どうだ綺麗だろ?」


左胸から肩にかけての服が消えたのは懐には厳しいけれどね。あっ物理的に懐が無くなってるわあっはっは


「あぁ、泥人形よりはな。で、俺のことは気にするな。ちょっと気になるものを見ただけでこの戦いにはなんの関係もない」

「わかった。じゃあ作戦と言える程のものでも無いが聞いてくれ。

俺があたりの樹を再生させたら突撃しろ

そしたら、隙を見つけてこの種爆弾を相手にぶつけろ。短期決戦だ。以上」


戦闘前に渡すことができなかった種爆弾を予備含めてヘンゴにいくつか渡す

かなりの魔力を注ぎ込んだおかげで十分王に効果があるはずだが、代わりにもはや魔力が全盛期の1割もなくなってしまった


「本気で作戦になってないな!?」

「お前は考えるだけ無駄ってことさ。光魔法の制約は知ってるな?」

「それは知ってる」

「なら後は流れだ、さっきまでと変わらん。あ、そうだ、出る時には一発かましてから突っ込んでやれ」

「?……、そういうことか………わかったぜ!」


お前は本当は何も分かってないだろうに

ヘンゴはそう呟いてから犬歯を剥き出しにして笑った




*




「所詮ハ…鼠カ…」


ゴブリンの王は失望していた

先程まで戦っていた彼らは王にとって弱者であるものの、知能を代償にしてこの力を手に入れてから初めてまともに戦えた相手であった

しかしやはり自分の魔法を防ぐことは叶わず消し飛んでしまったらしい


目の前には黒く焦げた多数の木の壁、それら全てを貫通する穴があった

どうやら配下まで同時に殺してしまったらしい

あいつらは戦力としては大した役には立たないが、数がいるというのはそれだけでとても便利であることは薬に知能を奪われた今なお賢王である彼は理解していた


足を棘から引き抜き、問題に軽く頭を痛めながらその場を立ち去ろうとしたその時、ふわりとあたりの焼け焦げた木が再生し花開いていく

洞窟内を木が覆っただけの前とは違い、木だけであるはずなのに一つの生態系が洞窟の形をとっているかのような暖かみ、そんな不思議な感覚をゴブリンの王は感じる


すぐ後に、王である自分も少し竦んでしまうような恐ろしい咆哮が鳴り響いた


にやりと少しだけ笑って王は堂々と振り返った






*






ヘンゴが咆哮しながら飛び出して行くと王はこちらを振り返った

心なしか鼻で笑われた気がするんだけど、どうする?処す?処す?…元からそのつもりでしたねすいません


駆け込んでいったヘンゴは先程までとは違い恐怖を克服するための乱暴さではなくただ相手を殺すという純粋な殺意を込めて思いきり王を棍棒で殴る

バスッ!と重い音が鳴り、王の傷口は十分に怪我とよべる程に酷くなった


王は前よりも重い一撃を受け、しかし顔は喜びに歪む


そしてブツブツと詠唱しながら左手に光を溜め、右手の錫杖を使ってヘンゴを叩こうとしてきた



あぁー、なるほど。これが本来の戦い方か。一撃必殺を溜めながら圧倒的ポテンシャルでゴリ押すと

やっぱり短期決戦で決めるしかないか


しかしなかなかに意外だった。王のくせにまさか魔法戦士だったとは


てかそれ以上にあの見た目しといて錫杖が媒体にもならんてのが一番の衝撃だわ



俺はすぐに盾となる柱を作る

しかし案外簡単に柱は曲がってしまう。そのまま引きちぎられると思われたが…柱はそのまま錫杖に絡みついた



そう。俺だってなにも変わってないわけじゃない

さっきまではただ防ぐだけだったがやつの行動を阻害してみることにしたのだ


一部の植物は成長するにつれて周りのものに絡みつこうとする

その性質を利用した魔改造の植物を魔術で作り出すことで、俺自身が操ることなく相手を拘束することに成功

おかげで仮面に阻害されなかったのさ

ぶっつけ本番で成功して良かった…失敗してたらヘンゴがひき肉になるところだった


ちなみにそういった植物は当然硬さが無いため色々とお察しな技だ

短期決戦だからと残りの魔力を大量に使ったが、それでも魔力回復から時間の経った今では呪いと使用した分で全盛期とは比べられない程に魔力が低い。多分、王に全力出されたら簡単に千切れる

今回成功したのは王が魔法にも気を使ってること、牽制の意味合いが強い一撃だったからだ



王は当然力を込めて引きちぎろうとする


しかし多少は伸び縮みするツタのような植物

そしてあくまでも俺が残りの魔力の大部分を使って作り出したもの

多少はもたつく




よし、隙は作ったぞ

上手く流れを作れて頬が歪む



隙をヘンゴはしっかりと理解したのだろう

腰にある種爆弾を全て取り出した


え?いやそれ予備込みなんだけど

失敗したら終わりだけど大丈夫?


俺の心の声は届かず、種爆弾は王に届く前に落ちそうなほどにふんわりと投げられてしまった

ああああ馬鹿野郎!


隙を突かれ少し慌てたような王も今度こそ本当に鼻で笑った



しかしヘンゴは同様した様子はなく

投げたすぐあとには棍棒を振りかぶり、火魔法の短縮詠唱をしていた





「ガアアアアアア!!!」

そしてヘンゴは無意識だろうが思いきり咆哮した


棍棒は種爆弾を全て捉え、周囲に浮き出た2つの火球と同時にゴブリンの王に叩きつけられた

私は色々と謎を残してきていますが、ストーリーに関わらないものは答え合わせしなくていいかな?と考え始めました

その分、ヒントとか状況から普通に推測できるようにしていく予定ですししてきたつもりなので皆さん是非考察してみて下さいね

まあそんなにしっかり世界観を作り込んでるわけでもないですが…

後ヘンゴの火魔法が印象薄すぎると思うので過去改変をちょくちょくしていこうと考えています

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