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3話 ノリのいいヘンゴ

さて、ついに俺も王都デビューした訳だが、道が全く分からん。

指示書にはギルドになんちゃらかんちゃらと書いてあったのでとりあえずそこに行きたいのだけど。


まあいいか。

とりあえず俺は王都をブラブラとすることにした。




貴金属の店や菓子屋等貴族向けの店の群れを超えて、金物屋やら串焼きの屋台やらが多くなってきたころ、

自分のプレートに掘られた羽の紋章と同じものが掲げられた建物が見えてきた。


「あれが、ギルドか…」


ついに、異世界の定番、ギルドに入ることになった。



*




中は割とテンプレな感じだった。

右手に酒場、左手に受付、そして正面に大きな階段があった。

割と薄汚い感じがするが、階段の方などは赤い絨毯が敷かれていて頑張って取り繕ったような高級感が出ていた。


…俺は一応勇者だから使う事なんてないだろう、とギルドに関する勉強はしていなかった。なので何すりゃいいのか全く分からん。

まあ、多分受付に行けばいちんだろ。


という訳でレッツラゴー!

とでも言うと思ったか!

俺は小心者なんだよ。何かしらでボロを出さない為にとりあえず酒場で情報収集だ。



酒場のカウンターにて酒を購入。

近くのテーブルで酒を飲んでる20歳位のヒャッハーしてそうな見た目の奴のとこに行く。


「席借りていいかー?」

「あ?なんだお前。」

快く許可をいただいたので正面に座る。


そしてジョッキを口につけ…

「あっ」

カツンと音が鳴る。

仮面、付けたままだったな。でもここで外そうとして肉片飛ばすわけにもいかないし、諦めるか。


「こいつは奢りだよ。」

仕方ないから20歳の男に渡す。

「俺ぁ酒飲めねぇんだよ。」


なんてこったい。折角恩を売ってやろうとしてんのに。


「お前の為に持ってきてやったのに…」

「いや、お前絶対自分で飲もうとしてただろ。」

「家の母さんは話したらそいつは友達だと言った。つまり一心同体だ。なら俺が飲んでもお前が飲んでも一緒、だろ?」

「何言ってんだ?お前、頭おかしいのか?」

「そうかもしれん。」

「で、お前誰だ?」

「俺はレンって呼ばれてるぜ。お前もそう呼べよ。」

「あだ名か?」

「いや、本名」

「あ、そう。」

「お前は?」

「ヘンゴだ。」

「小物っぽい名前だな。」

「ぶっ殺すぞ。」

「でも、いかにも冒険者だ、って感じがするからな、俺は好きだよ?」

「男に言われても嬉しくねぇよ。」


そう言いつつもちょっと嬉しそうなヘンゴ。

うん、やっぱ良い奴っぽいな。最初にこいつに話しかけたのは間違いじゃ無かったようだ。

*


「……へー、じゃあお前も駆け出しなのか。」

「戦闘自体には慣れてるけどな、どうにも弱くて。」

「俺もだ。ずっとこの棍棒使ってるがよ、全く使えねぇんだわ。俺にあって無いのかもしれん。」

「いや、棍棒はいいぞ、なんでもできる。自分にあって無いと思うならまずはスタイルから変えて見るべきだ。サブとしても優秀だから今鍛えるのは間違ってないはずだぞ。」


気がついたらかなり仲良くなっていた。

色々修正入れたのでちょっと違和感があるかもしれません。

ごめんね

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