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16話 ☆狂気☆

作者の頭は正常です(多分)

その森の中に一本、巨大な樹が生えていた。

全てが紅い、その中に一つだけあるその緑は、どこか美しくあった。

しかし、綺麗な山にもゴミが捨てられているように、その樹の根元には蠢く赤が無数にあった。

それらは侵食しようとするかのごとく樹をかけあがっていく。しかし、一瞬後には消えていた。

それでも諦めずに登って行く赤。しかしやはり直ぐに消えてしまう。


樹の根元には何かが埋まっている。




*




「アッハッハハハハハハ!!!!!」


軽い軽い!

蟻は軽すぎるぅ!

こんなに!俺が!トレーニングしてやってるのに筋肉が全然付かない!?


「ど〜して、なんだ〜〜い??おっしえてよぉぉ?」


問いかけてやってるのに反応がないなぁ。


「ちゃあぁーーーんと、聴こえてないのかなぁぁぁぁぁぁ!!?」


ペシペシ叩いて気を引いてるのに。

なのに反応しないのんえ〜。


「聴こえてなかったら悪戯だぁぁ!トリックオアトリートぉぉだぁぁ!!」


おいらの体にまとわりついてる蟻ちゃん達に全身から赤い絵の具をビッチャビチャァ。紅毒はぁ神経に作用するんでスゥ!毒を絵の具だなんて俺ファッショナブル!


「何この血みたいなのぉ!汚ぁい!っておれのやあん!」


あれぇ?渾身のボケなのに反応ないなぁ?

ああでも、てんとう虫さんが笑い転げたら俺もいっしょに転がっちゃうのか!


「ありがとぉ、コキュイネーさぁぁん!かっこよさに痺れちゃうう!!」


ウヘヘヘヘへ!幸せだなぁ、やっぱ戦いは素晴らしい!!

あれ?でも蟻さんの数が減ってないかなぁ?

俺が助けてあげなきゃあ!


「蟻さんは、栄養が大切でしょお!?いっぱい食べてぇねぇ?」


死体を集めて肉団子にして蟻に投げて渡してあげる。ぶつかった蟻さんは壊れてまた材料になるんだぁぁ!一石二鳥て言うんだよね、こういうの。さっすが俺!世界に優しいなぁ!


「リサイクルは基本ですぅ!」


全部集めて大きな肉団子ができたっ!

コキュイネーにもこれあげよう!あ、でもコーティングした方が綺麗かな?

俺の樹で、しっかりコーティングしたら素敵になるよね?


「喜んでくれるかなぁ?」


しっかり丹精込めて捏ねる。真心を込めて、しっかりと。



「出来た!じゃあこれを、プレゼントォ!」


足元のコキュイネーさんに全力で投げつけた!


「ありがとね、てんとう虫さん!君のお陰でうまくいったよ!やっぱりてんとう虫は樹にとって益虫だなぁ」


周りに他にあったっけ?





あ!あんなところに皆んなが!


「おーい!み…」

「ごめんよ」


意識が刈り取られた。









*











「あーーーー、怖かった。」

呟く海堂。


「ほんとよね。スキルに飲み込まれるって怖いわぁ。」

「可哀想な奴だよなぁ。大きな力を手に入れても、自由とは無縁なんだ…」

「まぁ、でも自業自得じゃないかしら?力に酔いしれちゃってるし、何よりあの顔はトラウマレベルよ。」

「自業自得はひどすぎるよ。顔については否定しないけど。」

話し合う委員長こと花岡菫と森山。


「私が失敗しなければ…」

俯く香山。


「そう自分を責めないでちょうだい。あなたはよく頑張ったわよ。」

「ああ、それよりここらの処理について悩んでくれた方が嬉しいぞ。」


彼らは今戦後処理を行なっていた。

散らばる赤蟻や操られていた魔物の死体。汚染された環境。

何より巨大な木とその根に絡みつかれ土台となっているコキュイネーの死体をどうにかしなければならなかった。


「割と森は残っているから赤蟻が外に出るのを気にする必要は無し。死体も素材が勿体無いことと後々ここに大量の魔物が寄ってくること以外は問題無い。あとは大樹と汚染をどうするかだな。」


そう言って木を見上げる。

汚染については花岡に任せれば時間はかかるが片付く。その間に魔物が血の匂いに惹かれてくるだろうがそれは簡単に倒せる相手だ。


しかしながら大樹についてはどうしようもない。

コキュイネーの死体に根がしっかり絡まっている。しかしその死体は栄養を吸い取られているため非常に脆いのだ。下手に触ると大樹が倒れ、周りの被害が大きくなる。そうしたらせっかく残った紅鉈森が壊れてしまう。

しかし不安定なため放置していくわけにもいかない。

なので彼らは木に関しては何も出来ず、ただ浄化だけを行なっていた。


「もう木に関しては全部壊してしまえば?三重辺りに頼んでさ。」

「それも一つの手ね。」

しかし呼んでくるまでに木が倒れてしまわないか、と言うのを考えると厳しいものがあった。


「僕が一旦王都に帰って報告してこようか?そしたら国の人にどうするか案も聞けるしさ。」

海堂は高速飛行に定評があった。

「そうね、とりあえずそうしましょうか。じゃあお願いね、海堂君。」

「わかったよ。」


激しかった戦いはゆっくりと終わりに近づいていた。

無双とか萎える、そう思った皆さん。

安心してください、作者はイタいだけのやつによる無双は大嫌いです。前話のラストなんかは鳥肌ぶっつぶつで書いてました

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