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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第4章「聖王教会編」
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第51話「教会からの通告」

北の街。


朝の光が街を照らしていた。


レオたちは宿の前に集まっていた。


「そろそろ出発するか」


カイが荷物を背負う。


「ああ。ここに長く留まる理由もない」


ミナも準備を終える。


「次はどこへ向かいますか?」


レオが答えようとした、その時。


「レオさん!」


街の向こうから、一人の教会関係者が走ってきた。


「どうした?」


男は息を整えながら、一通の封書を差し出す。


「聖王教会からの正式な通告です」


レオは封書を見る。


教会の紋章が刻まれている。


「俺に?」


「はい」


レオが封を開ける。


そこには簡潔な文章が書かれていた。


『ネクロマンサー・レオ。

地下礼拝堂で発生した事件について、聖王教会本部にて事情を確認する。

指定された場所へ来られたい。』


カイが覗き込む。


「……教会本部に来いってことか」


「そうみたいだ」


ミナが不安そうに尋ねる。


「行くんですか?」


レオはしばらく考えた。


「行く」


「本気か?」


カイが驚く。


「逃げたら、余計に疑われる」


ガイアが静かに口を開く。


『罠の可能性もある』


「分かってる」


レオは封書を握る。


「でも、俺も教会について知りたい」


その時、教会関係者が口を開いた。


「一つだけ、伝言があります」


「何?」


「あなたがネクロマンサーであることを、教会はすでに知っています」


レオは黙って聞く。


「しかし、今回の件で問題となっているのは、それだけではありません」


「……黒い紋章?」


男は頷いた。


「はい」


「教会は、あの勢力をかなり警戒しているんだな」


「長い間、追跡している勢力です」


カイが尋ねる。


「じゃあ、レオを捕まえるためだけに呼んでるわけじゃない?」


「少なくとも、今回の通告の目的は事情の確認です」


レオは封書を見る。


「分かった」


男が去っていく。


カイがレオを見る。


「本当に行くのか?」


「ああ」


「俺たちも一緒に行くぞ」


ミナも頷く。


「私も行きます」


ガイアが笑う。


『当然だ』


レオは仲間を見る。


「ありがとう」


その夜。


宿の部屋。


レオは一人、窓の外を見ていた。


すると――


窓の外に小さな黒い影が現れた。


「……?」


影は紙を一枚落とす。


レオが拾う。


そこには黒い紋章が描かれていた。


そして、その下に一言。


『教会を信用するな』


レオの表情が変わる。


「……ゼルク?」


返事はない。


街の闇へ目を向ける。


誰もいない。


レオは紙を握りしめた。


「教会と黒い紋章……」


二つの勢力。


そして、その間にいる自分。


翌朝。


レオたちは北の街を出発した。


目指すのは――


聖王教会の本部。


――第51話・完――

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