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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第3章「死者を率いる者」
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第47話「教会を狙う者」

ゴーン……。


夜の街に、三度目の鐘が響いた。


レオは宿の窓から、聖王教会の屋根を見つめていた。


「……あの影、まだいる」


カイが剣を手に取る。


「行くぞ」


「うん」


四人は宿を飛び出した。


街は静まり返っている。


だが、教会へ近づくにつれて、人の気配が増えていく。


「兵士が集まってる」


カイが見る。


教会の周囲には、聖王教会の騎士たちが集まっていた。


その中央に、昨日の司祭が立っている。


「レオ!」


司祭がこちらに気づく。


「なぜここへ?」


「屋根に黒い影がいる」


レオが指差す。


司祭が上を見る。


「……黒い紋章」


その瞬間。


屋根から黒い影が飛び降りた。


ドンッ!


地面に着地する。


黒いローブ。


胸元には黒い紋章。


「教会の連中に伝えろ」


男が低い声で言う。


「地下にあるものを渡せ」


司祭の表情が変わる。


「何のことです?」


「とぼけるな」


男の周囲に黒い魔力が集まる。


「この街の地下に眠るものだ」


レオが前へ出る。


「それなら、俺も聞きたい」


男がレオを見る。


「……ネクロマンサー」


「地下に何がある?」


「お前には関係ない」


「俺の力と関係してるんだろ?」


男は一瞬黙った。


その反応を見て、レオは確信する。


「やっぱり知ってるんだな」


男が手を掲げる。


「ならば、お前も排除する」


黒い魔力が爆発する。


「来るぞ!」


カイが叫ぶ。


レオたちは散開した。


ドン!


黒い魔力が地面をえぐる。


聖騎士たちが一斉に動く。


「全員、構えろ!」


教会側と黒い紋章の男たちがぶつかる。


「《光槍》!」


聖騎士の魔法が夜空を走る。


黒い魔力がそれを受け止める。


「すごい……」


ミナが呟く。


「教会の騎士も強い」


カイが剣を構える。


「俺たちも加勢するぞ!」


「待って」


レオが止める。


「敵の狙いは地下だ」


「じゃあ……」


「俺たちは地下へ行く」


ガイアが頷く。


『戦いは騎士たちに任せるのだな』


「うん。あいつらが何を探しているのか確かめたい」


レオたちは教会の中へ走る。


「待ちなさい!」


司祭が叫ぶ。


レオが振り返る。


「地下への入口は?」


司祭は迷った。


しかし、外では激しい戦闘が続いている。


「……地下礼拝堂の奥です」


「ありがとう!」


レオたちは教会の奥へ向かう。


長い廊下を走り、地下へ続く階段を下りる。


その途中――


ゴゴゴゴ……。


地面が大きく揺れた。


「何だ!?」


カイが壁に手をつく。


「外の戦い?」


「違う」


レオが地下を見る。


「もっと下からだ」


ミナが青ざめる。


「地下に……何かいます」


レオは階段の先を見る。


そこには巨大な鉄扉があった。


扉の中央には――


黒い紋章と、聖王教会の紋章。


二つが重なるように刻まれている。


「……教会と黒い紋章」


レオが息を呑む。


「昔から何か関係があったのか?」


その瞬間。


扉の向こうから――


ドンッ!


巨大な音が響いた。


カイが剣を構える。


「何か、出てくるぞ」


レオは扉を見つめる。


「……開ける」


――第47話・完――

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