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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第2章「死者と生者の旅立ち」
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第30話「ミナの力」

街へ到着したレオたちは、まず宿を探すことにした。


「今日はもう休もう」


レオが言うと、カイが頷く。


「賛成。さすがに疲れた」


ミナも小さく頷いた。


「私も……」


その時、街の外から大きな音が響いた。


ドォン!


「何だ!?」


人々が一斉に騒ぎ始める。


「魔物だ!」


「街の外に魔物が出たぞ!」


レオたちはすぐに門へ向かった。


外には、三体の魔物がいた。


その額には、黒い紋章。


「またあいつらか……」


カイが剣を抜く。


「俺が行く!」


「待って!」


レオが止める。


「三体いる。みんなで戦おう」


『その方がいい』


ガイアが拳を構える。


守護者も大剣を抜いた。


ミナは少し離れた場所に立っている。


「ミナは下がってて!」


「……分かりました」


レオたちが魔物へ向かう。


ガイアが一体を引きつけ、カイが別の一体へ斬りかかる。


守護者は最後の一体と対峙した。


「よし!」


レオも魔力を集中させる。


しかし――


一体の魔物がカイを吹き飛ばした。


「カイ!」


「ぐっ……!」


魔物がカイへ襲いかかる。


「まずい!」


レオが鎖を放つ。


だが、間に合わない。


その瞬間。


「――《風刃》!」


ミナの手から風の刃が飛んだ。


ザシュッ!


魔物の足が切り裂かれる。


「なっ……!」


レオが振り返る。


「ミナ!?」


ミナは両手を前に出していた。


「私も……戦えます」


風が彼女の周囲を渦巻く。


「すごい……」


カイも驚いている。


「魔法使いだったのか?」


「はい」


ミナは魔物を見る。


「村にいた頃、魔法を教えてもらっていました」


魔物が立ち上がる。


「来ます!」


ミナが手を振る。


「《風壁》!」


強い風の壁が生まれ、魔物の突進を弾き返す。


「今だ、カイ!」


「おう!」


カイが一気に踏み込む。


剣が魔物の身体を斬り裂いた。


「あと一体!」


ガイアが魔物を押さえ込む。


『レオ!』


「分かってる!」


レオが黒い鎖を放つ。


魔物の動きを止める。


そこへ守護者の大剣が振り下ろされた。


ドォン!


最後の魔物が倒れる。


静かになった街道。


「……終わった」


レオが息を吐く。


カイがミナを見る。


「すごいな」


「ありがとうございます」


「俺たちを助けてくれた」


ミナは少し照れながら笑った。


「仲間ですから」


その言葉に、レオも笑う。


「そうだな」


ガイアが頷く。


『これで正式に仲間の一員だな』


ミナは嬉しそうに頷いた。


しかし、レオは倒れた魔物を見る。


額の黒い紋章は、また消えていた。


「……この紋章のこと、もっと調べないと」


ミナも真剣な表情になる。


「私も協力します」


「うん」


新たな仲間を加えたレオたちは、街へ戻っていった。


だがその夜。


街の外れでは、一人の男がレオたちの戦いを見ていた。


「ネクロマンサー……」


男の手には、あの黒い紋章が刻まれている。


「仲間まで増えたか」


男は静かに笑った。


「予定を変える必要があるな」


闇の中へ、その姿が消えていった。


――第30話・完――

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