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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第2章「死者と生者の旅立ち」
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第26話「新たな仲間の実力」

街の外へ出たレオたちは、魔物が現れたという場所へ急いでいた。


「近いな」


カイが剣に手をかける。


「気配がする」


レオも周囲を見回す。


「どこだ?」


その瞬間、茂みが大きく揺れた。


「来る!」


巨大な魔物が飛び出してきた。


「グオオオッ!」


「こいつか……!」


魔物の額には、あの黒い紋章が浮かんでいる。


レオは構える。


「カイ、無理はするな」


「大丈夫だ」


カイが一歩前へ出る。


「こいつは俺がやる」


「一人で?」


「実力を見せるって言っただろ」


カイが剣を抜く。


魔物が突進してきた。


「はあっ!」


カイも走り出す。


魔物の爪を横へかわし、そのまま剣を振る。


ザンッ!


魔物の腕に傷が入った。


「やるな……!」


レオが驚く。


だが、魔物はすぐに振り返る。


「速い!」


カイが剣で受け止める。


ガキンッ!


「ぐっ……!」


力で押される。


「カイ!」


「まだだ!」


カイは踏ん張り、魔物の攻撃を弾いた。


そのまま低い姿勢で懐へ入り込む。


「そこだ!」


剣が魔物の腹部を斬り裂く。


魔物が後退する。


「……やった!」


レオが声を上げる。


しかし――


魔物の額の黒い紋章が輝いた。


「何だ?」


傷口から黒い魔力が噴き出す。


カイの表情が変わる。


「こいつ……まだ力を隠してたのか」


魔物が再び突進する。


「カイ!」


レオが黒い鎖を放つ。


「止まれ!」


鎖が魔物の脚に絡みつく。


動きが一瞬止まった。


「今だ!」


カイが踏み込む。


「はあああっ!」


渾身の一撃。


魔物の身体が大きく吹き飛んだ。


地面を転がり、動かなくなる。


「……終わった?」


カイが息を整える。


ガイアが魔物を確認する。


『もう動かない』


カイは剣を収めた。


「……助かった」


「俺が動きを止めただけだよ」


「それでも助かった」


カイは笑う。


「一人で倒すつもりだったけど、まだまだだな」


レオも笑った。


「でも、すごかった」


「本当か?」


「ああ。俺なんて最初は魔物を見るだけで逃げてたから」


「じゃあ、お互いこれから強くなればいい」


その時、守護者が倒れた魔物へ近づいた。


『……』


「どうした?」


守護者は魔物の額を指差す。


黒い紋章が、ゆっくり消えていく。


その下に、別の小さな傷跡が現れた。


「何だ、これ?」


ガイアが答える。


『魔力を流し込まれた痕跡だ』


レオは拳を握る。


「やっぱり誰かが魔物を変えてる」


カイも真剣な表情になる。


「だったら、俺が探してる魔物も……」


レオが振り返る。


「同じ奴らが関わってるかもしれない」


カイはしばらく黙っていた。


そして剣を握り直す。


「……だったら、俺も協力する」


「うん」


レオは頷いた。


「一緒に調べよう」


二人は並んで街へ戻る。


その後ろを、ガイアと守護者が歩いていく。


まだ小さな仲間の輪。


だが、その輪は少しずつ大きくなり始めていた。


――第26話・完――

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