第25話「新たな仲間」
町へ戻ったレオたちは、冒険者ギルドで次の依頼を探していた。
「遺跡の調査も終わったし、次はどこへ行こうかな」
掲示板を眺めていると、隣から声が聞こえた。
「お前、レオだろ?」
「え?」
振り向く。
そこには、一人の青年が立っていた。
腰には一本の剣。
「俺はカイ」
「どうして俺の名前を?」
「昨日の護衛依頼の話を聞いた。魔物を倒したネクロマンサーがいるってな」
レオは少し警戒する。
「……それで?」
カイはガイアと守護者を見る。
「面白そうだと思った」
「何が?」
「お前の旅に、俺も連れていってくれ」
「え?」
レオは驚いた。
「なんで?」
「理由は二つある」
カイは剣に手を添えた。
「一つは、お前が普通のネクロマンサーじゃないからだ」
そして、真剣な顔になる。
「もう一つは、俺にも探している奴がいる」
「探している奴?」
「ああ」
カイは少しだけ視線を落とした。
「数年前、俺の故郷を襲った魔物がいる。その魔物を追ってる」
レオは黙って聞く。
「だから、強くならなきゃいけない」
カイはレオを見る。
「お前と一緒なら、あいつに近づける気がする」
「……」
レオはガイアを見る。
『決めるのはお前だ』
守護者も黙ってカイを見ている。
「カイ」
「何だ?」
「一緒に来るなら、一つだけ約束して」
「何だ?」
「仲間を見捨てないこと」
カイは迷わず答えた。
「分かった」
レオは笑う。
「じゃあ、一緒に行こう」
カイも笑った。
「よろしくな、レオ」
「うん。よろしく」
こうして、レオの旅に新たな人間が加わった。
その直後――
ギルドの入口から、慌てた声が響いた。
「大変だ!」
一人の冒険者が駆け込んでくる。
「街の外で魔物が出た!」
ギルド内が騒がしくなる。
受付の女性が尋ねる。
「どんな魔物ですか?」
「分からない! ただ……」
冒険者の顔が青ざめる。
「黒い紋章があった」
レオとガイアの表情が変わる。
「……また、あの紋章」
カイもレオを見る。
「知ってるのか?」
「ああ」
レオは立ち上がった。
「行こう」
「俺も行く」
カイが剣を抜く。
ガイアも拳を構え、守護者は大剣を握る。
新たな仲間を迎えた直後。
レオたちは再び、謎の紋章に関わる戦いへ向かうことになった。
――第25話・完――




