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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第2章「死者と生者の旅立ち」
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第17話「次なる依頼」

翌朝。


レオとガイアは、再び冒険者ギルドを訪れていた。


「昨日の森の件、何か分かった?」


受付の女性は首を横に振る。


「申し訳ありません。まだ調査中です」


「そっか……」


レオが残念そうにすると、受付の女性が一枚の依頼書を差し出した。


「その代わり、こちらの依頼はいかがですか?」


「護衛依頼?」


「はい。街から隣町まで、商人の方を護衛していただきます」


レオは依頼書を見る。


「俺でもできるかな?」


「先日の魔物討伐を考えれば問題ないと思います」


ガイアが頷く。


『旅を続けるためにも、受けてみるといい』


「じゃあ、お願いします」


その日の昼。


街の門の前で、レオたちは護衛する商人を待っていた。


やがて、馬車が一台やってくる。


「待たせたな!」


馬車から降りてきたのは、中年の男性だった。


「俺は商人のダリオだ。よろしく頼む」


「レオです。こっちはガイア」


ダリオはガイアを見て、一瞬固まる。


「……スケルトン?」


「俺の仲間です」


「そ、そうか……」


少し戸惑いながらも、ダリオは頷いた。


「まあ、依頼を守ってくれるなら構わん」


こうして一行は街道を進み始めた。


しばらくは何事もなかった。


「意外と平和だな」


「護衛って、もっと大変かと思ってた」


ダリオが笑う。


「この辺りは比較的安全だからな」


その時。


ガイアが突然足を止めた。


『……待て』


「どうした?」


『前方に何かいる』


ダリオの表情が変わる。


「まさか……」


街道の先から、数匹の魔物が姿を現した。


「魔物だ!」


ダリオが叫ぶ。


レオはすぐにガイアへ命じる。


「ガイア、頼む!」


『ああ!』


ガイアが飛び出す。


魔物の一体がガイアへ襲いかかる。


ガキンッ!


爪を受け止め、そのまま拳を叩き込む。


「すごい……」


レオも右手を掲げる。


「俺も!」


黒い魔力がガイアへ流れ込む。


ガイアの動きがさらに速くなる。


次々と魔物を倒していく。


しかし――


「まだいる!」


森から新たな魔物が飛び出してくる。


レオは周囲を見回した。


「数が多すぎる……!」


一体が馬車へ向かって走る。


「馬車を狙ってる!」


レオは右手を伸ばす。


「止まれ!」


黒い鎖が地面から伸び、魔物の足に絡みついた。


「今だ!」


ガイアが一気に距離を詰める。


魔物を倒した。


「……やった」


レオが息を吐く。


ダリオが驚いた顔でレオを見る。


「お前……本当にネクロマンサーなのか?」


「……そうみたいです」


「そうみたいって……」


ダリオは苦笑する。


その時、ガイアが街道の先を見つめた。


『まだ終わっていない』


「え?」


『魔物ではない。人間の気配がある』


レオも目を凝らす。


遠くの木陰。


そこに一瞬だけ、人影が見えた。


「誰だ?」


レオが声を上げる。


しかし、人影はすぐに消えた。


レオは森を見つめる。


「……誰か、俺たちを見てる」


ガイアが静かに答える。


『昨日の男と同じ気配ではない』


「じゃあ、別の誰か……?」


護衛依頼はまだ始まったばかり。


だがレオたちは、知らないうちに何者かの視線にさらされていた。


――第17話・完――

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