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死界のネクロマンサー  作者: のんびり小僧
第2章「死者と生者の旅立ち」
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第15話「森の異変」

巨大な魔物を倒したレオとガイア。


二人は魔物の身体に残された黒い模様を調べていた。


「やっぱり普通の傷じゃない」


『ああ。魔力が染み込んでいる』


レオが周囲を見回す。


「じゃあ、この森のどこかに原因があるはずだ」


『探してみよう』


二人は森の奥へ進んだ。


しばらく歩くと、木々の間に黒く変色した地面が見えてきた。


「……何だ、これ」


地面には円形の跡が残っている。


その中心には、黒い石が置かれていた。


レオが近づく。


「これが魔物を変化させたのか?」


『触るな』


ガイアが止める。


「え?」


『強い魔力を感じる』


レオは手を引っ込めた。


すると――


黒い石から、かすかな声が聞こえた。


『……死……』


「今、何か聞こえた?」


『私には聞こえない』


「じゃあ、俺にだけ?」


レオが石を見つめる。


その瞬間、黒い石が突然砕けた。


パキンッ。


「……!」


破片の中から黒い煙が立ち上る。


ガイアがレオの前に立った。


『下がれ!』


煙はゆっくりと空へ消えていった。


「何だったんだ……」


レオが地面を見る。


そこには、小さな金属片が落ちていた。


「これ……」


拾い上げると、表面には見覚えのない紋章が刻まれている。


「教会の紋章じゃない」


『私も知らない』


「じゃあ、一体誰が……」


その時、森の奥から足音が聞こえた。


「誰かいる!」


レオとガイアが振り向く。


木々の間から、一人の男が姿を現した。


「……そこにいたか」


「誰だ?」


男は答えず、地面に落ちた金属片を見る。


「それを持っているのか」


レオは警戒する。


「これを知ってるの?」


「知っている」


男の手が腰の武器へ伸びる。


「なら、渡してもらおう」


「嫌だ」


レオが金属片を握る。


「これは、この森で何が起きてるのか調べるために必要なんだ」


男が笑う。


「……面白い奴だ」


次の瞬間、男が姿を消した。


「えっ?」


背後から殺気。


ガイアが反応する。


『レオ!』


ガキンッ!


ガイアが攻撃を受け止める。


男は素早く距離を取った。


「スケルトンを使うだけじゃないのか」


「何者なんだ……」


男は答えない。


ただレオを見つめる。


「その力……やはり本物か」


そして、男は森の奥へ姿を消した。


「待て!」


レオが追おうとする。


『追うな』


ガイアが止めた。


『今は情報が足りない』


「……分かった」


レオは男が消えた方向を見る。


手の中には、謎の金属片。


そして森に残された黒い魔力。


今回の異変は、誰かが意図的に起こしたものだった。


「街に戻ろう」


『ああ』


二人は森を後にする。


――第15話・完――

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