第12話「冒険者ギルド」
街へ到着したレオたちは、まず冒険者ギルドへ向かった。
「ここが……冒険者ギルド」
大きな建物を見上げ、レオは少し緊張する。
カイルが笑った。
「情報を集めるなら、ここが一番だ。魔物の討伐依頼もあるしな」
「じゃあ、俺も登録してみようかな」
「レオが?」
「うん。旅をするなら、お金も必要だし」
レオたちは受付へ向かった。
「冒険者登録ですね?」
「はい」
受付の女性がレオを見る。
「武器は?」
「持ってないです」
「え?」
レオは苦笑する。
「まだ戦い方も分からなくて……」
すると背後から声がした。
「武器も持たずに冒険者になるのか?」
振り返ると、若い男が立っていた。
腰には短剣。
その男はレオを見て、少し笑う。
「悪いことは言わない。やめておいた方がいい」
「……そうかもしれない」
レオは素直に答えた。
「でも、俺には行かなきゃならない場所があるんだ」
男の表情が少し変わった。
「へえ……」
しかし、その視線がガイアへ向いた瞬間、男の顔が険しくなる。
「……そのスケルトンは?」
「俺の仲間」
「仲間?」
ギルド内がざわつく。
「ネクロマンサーか?」
「まさか……」
レオは周囲の視線を感じ、拳を握った。
やっぱり、ネクロマンサーは恐れられている。
その時、ガイアが静かに口を開いた。
『レオ。気にする必要はない』
「でも……」
『お前が何者なのかは、お前自身が決めればいい』
レオは顔を上げる。
「……そうだな」
受付へ向き直る。
「登録してください」
受付の女性は少し戸惑いながらも頷いた。
「分かりました」
簡単な手続きを終え、レオは冒険者証を受け取った。
「これで……俺も冒険者か」
「最初は簡単な依頼から受けるといい」
カイルが依頼掲示板を指差す。
レオが掲示板を見る。
薬草採取。
魔物の討伐。
護衛。
様々な依頼が並んでいる。
「これならできそうだな」
レオが一枚の依頼書に手を伸ばす。
その時だった。
「待て」
先ほどの男が声をかける。
「その依頼はやめた方がいい」
「どうして?」
「最近、その辺りで魔物が異常に増えてる」
男は真剣な表情になった。
「普通の魔物じゃないって話もある」
レオは依頼書を見る。
「……異常な魔物」
ガイアも掲示板を見つめていた。
『何か妙だ』
「ガイアもそう思う?」
『ああ』
レオは依頼書を握る。
「だったら、行ってみよう」
「おい、本気か?」
「うん」
自分の力が何なのか知りたい。
旅を続けるためにも、戦えるようにならなければならない。
「俺は……もっと強くならないと」
レオは依頼書を受付へ持っていった。
こうして、レオにとって初めての冒険者としての依頼が始まる。
そして、その依頼の先には――
思いもよらない存在が待っていた。
――第12話・完――




