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美少女アイドルは100匹の猫かぶり!  作者: 朱音小夏


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第8話

......やはり、ジュナの様子が変だ。

レッスンの休憩中、甲斐甲斐しく僕の元に水やタオルを持ってやって来るのだ。

それ程昨日の告白が本気だと言う事なのであろう。

だが、困る事が一つあるのだ。

それは――


「光希、水持ってきたから」

「......人前では【HIKARI】です」

「二人きりなら、【光希】でいい?」

「......ハァ。好きにしてください」


そう。やたらと僕を【光希】と呼んでくるのだ。


(......なんなんだよ、こいつ)

(昔は嫌なヤツだったくせに......)


僕はそんなジュナに戸惑わされていた。

――もう、振り回されていると言っても過言ではないだろう。

僕はいつも通りメンバーと弁当を食べようとしたが、ジュナに手を引かれて拉致られてしまった。


「......ねぇ、ジュナのヤツ今日やたらと王子に構ってない?」

「オレも思った。なんだか今までHIKARIの前ではおどおどしてたのに......」

「......HIKARIもなんだかジュナに対して態度が変わった?ように思える......」


そんな会話がされているとはつゆ知らず、僕はジュナと楽しくもないお弁当タイムを過ごした。

......お昼くらい解放してくれてもいいのに......

そして、レッスンが再開された。

デュエット曲はもう完成したと講師の先生から太鼓判が押された。

そのため、これからは他メンバーのレッスンについていくことになる。


「王子!やっと合流ね!」

「HIKARIぃ、足引っ張んなよ?」

「......カイさん、僕に言うよりジュナさんに言ったらどうですか?」

「......んだと?可愛い顔してっからて......!」


カイは血気盛んすぎる。

ちょっと煽っただけで僕に手を上げてくる。

――あぁ。殴られる。

そう客観視していたら、カイの振り上げられた腕をジュナが掴んでいた。


「!!んだよジュナ!!お前バカにされたんだぞ?!」

「......別にバカにしたつもりは」

「そうよ!王子は事実を言ったまで!」


......これは困った。

クールであるはずのMINAMIまでもが参戦してきた。

これは一波乱来るか......?そう思ったその時だった。


「オレは光希が好きだから。なんて言われようと構わないけどね」

「「......今なんて?」」

「だから、オレはみつ「わぁーー!!」」

「......何するんだ光希」


無自覚化?!無自覚でこんな爆弾を落とすなよ!!


「光希って......HIKARIの本名か?」

「綺麗な名前だろ?」

「......何で貴方がドヤ顔するんですか?それに、光希呼びは二人の時だけって言ったじゃないですか!!」

「あぁ。ごめんごめん!うっかりして!」


......うっかりしてという割に、なんて嬉しそうな顔をしているんだ。


「......と、言う訳で。皆!オレはこれから光希を落としにかかるから、応援よろしくね!」

「「「「「「はぁ?!」」」」」」


皆の心が一つになったようでなにより。

......僕は、もうどうにでもなれと思うしかなっかた。


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