第4話
「丁度いいわ。めろでぃあとNOIRが両方揃った事だし、発表させてもらうわ」
「「?」」
「この秋、めろでぃあとNOIRの合同ライブをすることになったわ」
「「ハァ?!」」
美咲ちゃんのいきなりの発表に、両グループは唖然とした。
HANAとカイに至っては再び睨み合いを始めた。
「社長。お言葉ですが、女性グループと合同だなんて足引っ張られるに決まってますよ」
「ハァ?!ちょと、カイ。聞き捨てならないわね」
「事実じゃないか。」
HANAとカイが言い合っていると、美咲ちゃんはそこにさらなる爆弾を投下した。
「このライブに向けて、合同レッスンを行います!!......これを機に仲良くなるのよ?」
「「絶対無理!!」」
......それは僕も同意だ。
(......最悪だ。よりにもよってコイツと同じステージだなんて)
チラリとジュナに目をやると、どこか嬉しそうだ。
「......オレが、HIKARIと同じステージに?」
「......そんなに嬉しいんですか?」
「も、もちろん!だってオレ、HIKARIのファンなんだから!」
......僕の事忘れた癖に。
何が"ファンだから"だよ。
......こうなったら、ジュナに"格の違い"を見せつけてやる。
***
こうして、合同レッスンの日がやって来た。
開口一番、美咲ちゃんは早速問題発言をしてきた。
「今回のライブでHIKARIとジュナの二人にデュエット楽曲を披露してもらうわ」
「「え?!」」
「どうして僕達なんですか?!」
「どうしてって......ファン人気の高い二人だからよ♡これには事務所全体の総意での決定だから。異論は認めないわよ♡」
......最悪だ。
まさかこの男とデュエットだと?
僕は思わず露骨に嫌な顔をした。
しかし、ジュナはと言うと、とても嬉しそうに目を輝かせていた。
「......オレがHIKARIと......!!HIKARI!よろしくね!いい曲にしよう!!」
「......よろしくお願いします」
僕はちゃんと笑えていただろうか?
僕は差し出された手を握り返した。
すると、ジュナは不思議そうな顔をした。
「あれ......?HIKARI、手が......」
「?手?」
「うん。......なんか思ったより大きいなって......」
......しまった。流石に触れられたらバレるか?
こうなったら、誤魔化すしかない。
「......僕、子供の頃から手が大きいのがコンプレックスで......。嫌いになっちゃいました?」
僕は秘儀の上目遣いでジュナを見つめた。
彼は顔を真っ赤にして腕で顔を覆った。
......僕が言うのもなんだけど、この男チョロすぎないか?
あまりにもチョロすぎて心配になるくらいだ。
「HIKARIちゃん。あまりジュナをいじめないでくれないかい?」
「別にいじめているつもりは......」
「ほら、そこ。いい加減レッスン始めたいから早く着替えてきて」
......ナイス美咲ちゃん。助かりました。




