↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女アイドルは100匹の猫かぶり!  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/44

第37話

「恋人じゃないって言ったのにぃ、ホントのことが知られたらどうなるかしらね?【天宮 光希】」


 花恋は壁に貼り付けられた一枚の写真を手に取った。

 ――そこに映っていたのは光希と樹がMV撮影の際、キスをしていたところ。


「ただの友達がキスなんかするわけないのにねぇ......。待っててね、私の王子様。絶対に花恋が助けてあげるからねぇ♡」


 そう言うと、花恋は一本の電話をかけた。




 ***


 会見配信が終った後、僕達はめろでぃあとNOIRのメンバーから祝福の言葉をかけられた。


「いやぁ、良かったな! 二人とも!!」

「やっぱりファンは裏切らないってことよね!!」


 配信が終ったのにもかかわらずコメントが止むことはなかった。

 デュエットデビューの祝福のコメントがとめどなく流れている。


「貴方達、まだいたの? 早く帰りなさい?」

「だって社長! おめでたいじゃないですか!! そうだ!! ピザでも取りましょうよ!!」

「バッカ! ここは寿司だろう!!」


 ......皆はしゃぎまくっている。

 こんなにお祭り騒ぎになるなんて。


「あ!! 見て見て!! SNSのトレンド入りしたわ!!」

「......ちょっと待って!! コメント欄がおかしい!!」

「......"LOVERSの真相"?URLが載ってる」


 URLをクリックしてサイトへ飛ぶと、そこは情報スクープサイトだった。

 ――そこに載っていたのは。


「"LOVERSの二人は本物の恋人?! キスシーンのスクープ!!"?!」

「これいつのよ!!」

「MV撮影の時のだ......」

「......まずい。コメント欄が荒れてきてる」


『え?!キスしてんじゃん』

『本当に恋人だったの?!』

『さっきの会見嘘だったの?! ショック―......』

『でも今多様性よ? それがアイドルだったってだけだよ!!』

『噓ついた時点で終わりでしょ』

『でも......』


 僕はそれからコメントを見るのが怖くなった。

 すると、樹のスマホがメッセージの受信を告げた。

 それを見た樹の顔が険しくなった。


「......樹? どうしたの?」

「......いや。光希には関係ない」

「またそうやって誤魔化すの? オレ達恋人なんだろ?!」

「それが!! 今叩かれてるんじゃないか!!」


 樹が僕に大声で反論してきた。

 ......それが怖くて僕は黙り込んだ。


「ちょっと。王子に当たるのってどうなの?! 王子はアンタを心配して......」

「これはオレ達の問題だ。」

「――いいえ。もう事務所の問題よ」

「......社長」


 美咲ちゃんは僕の顔を覗き込み、「大丈夫」と呟いた。


「ジュナ。貴方、私との約束忘れたわけじゃないでしょうね?」

「......それは」

「今届いたメッセージを見せなさい。これは命令よ」


 美咲ちゃんがそう言うと、樹は渋々スマホを差し出してきた。

 そこには「分かってますよね?ジュナさん♡」とだけ書かれていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。