↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女アイドルは100匹の猫かぶり!  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/25

第24話

 収録終わりの楽屋。

 ジュナはマネージャに呼ばれて席を外していたためKOUKIさんと二人きりに。


「今日の収録、凄い良かったね。心変わりでもしたかな?」

「......何の話ですか?」

「ん?月下美人はそろそろ咲きそうだねって話」


 ......KOUKIさんの言うことは難しい。


「ま、かと言って諦めるオレじゃないけどね。......隙あらば掻っ攫ってくさ」

「はぁ」


 ......それにしてもジュナのヤツ、遅すぎやしないか?

 ちょっと様子でも見に行ってみるか。

 そう思い僕は楽屋から出ようと扉を開けた。

 すると、収録前にジュナに絡んでいた女の子、......たしか"花恋ちゃん"。

 その子がジュナと親し気に話していた。

 ......それにしても甘ったるい喋り方で苦手だ。

 ジュナの様子を見ると、どこか困った様子であった。


「あーらら。また捕まっちゃたんだねぇ」

「KOUKIさん?」

「あの子、業界でも有名な"コネアイドル"らしいよ。オレもさっき聞いた」

「"コネアイドル"?」


 KOUKIさん曰く、所属しているのは親のやっている事務所で、仕事も親のコネでとって来たものばかりで、各業界もなかなか逆らえない存在らしい。

 ......なるほど。それで"コネアイドル"。


「ジュナ」

「!あ、HIKARI......」

「KOUKIさんが奢りで打ち上げしようだって」

「え?!オレ?!」


 ......ごめんなさい、KOUKIさん。

 でも、これもジュナを取り戻すため......


「ごめんね、花恋ちゃん。オレはこれで......」

「あぁん。ジュナさぁん!!」


 ジュナがこちらへとやって来ると、小声で「助かった。ありがとう」と笑いかけてくれた。

 その様子を見ていた花恋ちゃんは......僕をジトリと睨みつけていた。

 どうやら目をつけられたらしい。

 でもそんなの気にしてられない。

 ......ジュナは"オレの"だ。


「君も厄介なのに目をつけられたものだねぇ」

「ホント勘弁してもらいたいですよ......なんでオレなんかを......光希もありが......光希?」

「......あの子のこと、なんとも思ってない?」

「光希さん?」

「......!!なんでもない!!」


 僕は思わず変な事を言ってしまった。

 どうしよう。僕、とんでもないことを口走ってしまった。

 顔に熱が集まるのが感じられる。

 僕はどうしようもなくて、楽屋の隅に身を寄せしゃがみ込む。


「光希ちゃーん。自分で言ったんだからね。オレちゃんと奢るから支度してー」

「光希?さっきなんて言ったの?」

「だから!なんでもないって!!」


 ......ジュナのヤツ、絶対ニヤニヤしてる。

 なんなら、KOUKIさんもニヤニヤしてる。絶対してる。


「......僕、何にも言ってないから」

「うん」

「だから......その」

「大丈夫。ゆっくりで、光希のペースでいいから」


 ......くそ。こういうところでも優しさを見せるからズルい。

 ますます好きになってしまうじゃないか。

 僕は立ち上がると、サッサと支度を済ませる。


「KOUKIさんには高級焼肉奢ってもらいますからね!」

「光希ちゃん?!」

「さんせーい!!それじゃあ行きましょうか」


 僕らは揃って楽屋を後にする。

 ――その様子を花恋ちゃんが睨みつけているのには気がつかなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。