第22話
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あれから僕らはすれ違いの日々を送っていた。
しかし、今日はジュナとKOUKIさんとのトリオ曲をテレビで披露することになっている。
僕は久々に会えるジュナに何故だかドキドキしていた。
「HIKARIちゃん!久しぶりだね!!」
「KOUKIさん!!お久しぶりです」
「なんだか落ち着かない様子だね?もしかして想い人でもお探しかな?」
「!!そ、そんなんじゃないです!!」
すると、向こう側からジュナが近づいてくるのに気がついて、僕は声をかけようとした。
......しかし。
「ジュ「ジュナさーん!!先週ぶりですぅ」」
僕が彼を呼ぼうとした時、最近売れ出しているアイドルの女の子がジュナに近寄って行った。
前の僕なら気にしないでいた。
けれど今は違う。
――ジュナが僕以外の誰かに笑いかけている。
それがどうしようもなく悲しくて、腹立たしくて。
「HIKARI!久しぶり!!なかなか会う機会がなくて寂しかったよ」
「......そうですか。」
「HIKARI?」
僕がそっけない態度をとっていると、何故だかKOUKIさんが助け船を出してきた。
「せっかくの再会なのに、自分以外の女の子と絡んでるところを見せられたら、妬いちゃうよね?どうする?今からでもオレの所に来る?」
「KOUKIさん!え、HIKARI、妬いてくれてたの......?」
「~~!!うるさい!!妬いてなんかない!!」
僕はジュナの腕を掴むと、KOUKIさんを置き去りにして楽屋へと向かった。
......KOUKIさんがやれやれと言わんばかりに首を振っていたのには気がつかないふりをした。
***
「ちょ、ちょっと!光希!!どうしたの?!」
「......あの子、先週ぶりって言ってた」
「あぁ。花恋ちゃん?あの子とは最近テレビでよく会ってて......」
――ジュナの口から女の名前を聞くのが嫌だった。
僕は思わず、楽屋の扉にジュナを押し付け、胸ぐらを掴んだままキスをした。
「......光希?」
「オレがいるのに他の女の名前出してんじゃねーよ」
「......フフッ」
「ちょっと?!オレ怒ってんだけど!何笑ってんの?!」
樹は怒っている僕に対して笑みを零している。
あぁ。もうイライラする。
なんなんだ子の感情は!!
「ハハ!ごめんごめん!光希があまりに無自覚だから、つい」
「......無自覚ってなんだよ」
「光希さぁ。妬いてないって言ってたけど、それが"嫉妬"ってやつだからね?」
「......"嫉妬"?」
僕が?誰に?あの女の子に?
そんなまさか......
「やー、嬉しいなぁ。あの光希が嫉妬してくれるなんて」
「ち、ちが!!」
僕は思わず、顔が真っ赤に染まりあがった。
心臓もバクバク言っている。
樹は僕の髪を一房取ると口付けて――
「安心して。オレの心は光希だけのものだから」
そう言うと、樹は僕の身体を抱きしめた。
――このままじゃ早まる鼓動がバレてしまう。
どうかバレないで。
そう祈るばかりだった。




