↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女アイドルは100匹の猫かぶり!  作者: 朱音小夏


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/21

第20話

MVの撮影はどうだったかと言うと、スタッフ全員が好評する出来となっていたらしい。


「いやぁ、三人とも。いい演技だったよ!いいMVになりそうだ」


監督からも絶賛の言葉が送られた。

嬉しくもあったが、僕はこれからが問題だった。

――ジュナとKOUKIさん。

この二人とどう接していていくべきか......


「光希」

「......?」

「さっきのこと、気にしなくていいから」

「......え?」


(気にしなくていい?なんで?どうして?僕の気持ちはもうどうでもいいの?)


僕の心を乱すだけ乱して、あとは放置とか酷いヤツだ。

"気にしなくていい"。なんて残酷な言葉だ。

僕は二人きりの空間からいなくなろうとしたジュナの腕を引き、壁に押し付けた。

そして、睨みつけると、キスをした。

ジュナは目を大きくして、驚いた様子で僕を見つめた。


「......みつ、き?」

「......とか、言うな」

「え?」


僕は涙を流していることに気づかなかった。

ただただ、気持ちが溢れて仕方がなかった。


「気にしなくていいとか言うなよ!オレにこんな気持ちにさせといて!!」

「み、光希さん?」

「お前なんか、好きになってたまるかって思ってたのに!!」


......僕は今、何と言った?

これじゃあ、まるで......


「光希、それって告白、だと思ってもいいの?」

「ヒェ......」

「オレの事好きになってくれたの?」

「~~!!うるさい、うるさい!!」


僕は自分でも気づかないうちに、告白のような発言をしてしまったようだ。

ジュナの顔を見ると、とてつもなく嬉しそうな顔をしていた。

......くそう。顔が良い。


「光希、好きだよ」

「......知ってる」

「光希は?オレの事好き?」

「......知らない!!」


こんなやり取りでもジュナはとてつもなく嬉しそうだ。

終始笑顔で僕の事を見てくる。


「見せつけてくれるなぁ」

「!!KOUKIさん!!」

「......月下美人はやっぱり月下美人だったか」


KOUKIさんはよく分からないことを呟いていた。

......あの花がなんだというのであろうか?


「言っただろう?"簡単に手に入らない"って。......でも、諦めたわけじゃないから」

「......は?」


ジュナがとてつもなく低い声を出した。

顔を見ると、鬼の形相でKOUKIさんを睨みつけている。


「そんな怖い顔しないでおくれよ。恋のライバルがいた方が燃え上がるだろう?」

「おあいにくさま。オレの恋はどうやら成就するようなので」

「~~!!樹!!」


僕は思わずジュナのことを【樹】と呼んでしまった。

それを聞いたKOUKIさんは、やれやれ。と言わんばかりに首を横に振った。


「相思相愛のようだね。......でも恋は障害が大きいほど燃えるってもんだよ」

「......つまり、光希のことを諦める気はない、と?」

「もちろん!」


僕はこれから続くであろう、困難な未来に頭を抱える羽目になった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。