近所の公園――服の下だけの秘密にするつもりでした
家を出ると、朝の空気が少し冷たく感じました。
最初は歩いて、角を曲がってから走り始めます。いつも買い物に行く道。何度も通った住宅街です。
庭先で水を撒いている人がいました。
私は軽く会釈をして、その前を通り過ぎました。
(知ってる人、いないよね)
大通りを渡ると、公園の入口が見えてきます。
家から走れば、十分もかからない場所でした。
遊歩道には、散歩をしている人が何人かいました。犬を連れた人。並んで歩く年配の夫婦。私と同じように走っている人もいます。
私はその流れに混じって、ゆっくり走り続けました。
すれ違う人に道を譲りながら、遊歩道の奥へ向かいました。
しばらく走ったところで、公衆トイレに入りました。
個室の鍵を閉めます。
家を出る前に、以前買ったチーク・スプレッダー・ハーネスを着けていました。
腰と太ももに固定した革のベルトで、お尻を左右に引き、開いた状態に保つ装具です。その上から下着とランニングパンツをはいていたので、外からは見えません。
ランニングパンツと下着を膝まで下ろし、後ろへ手を伸ばしました。
普段は小さく重なっているお尻の穴のひだが、これ以上ないほど外へ引かれていました。
指先で触れてみても、閉じた感触がありません。
力を入れてみました。
それでも、私のお尻は元に戻ってくれませんでした。
(すごい、全然閉じられない。)
家を出てからずっと、この状態で住宅街を走っていたのです。
下着とランニングパンツを戻しました。
個室を出れば、私はまた、近所の公園を走っている普通の女の子に戻ります。
またゆっくり走り始めると、遊歩道の向こうから、犬を連れた人が歩いてきました。
すれ違ってから、私は少し歩調を緩め、振り返りました。
犬は尻尾をぴんと上げて、軽い足取りで進んでいます。
(なんだか、今の私みたい)
私はその姿が見えなくなるまで、目で追っていました。
さっきより、少し人が増えていました。
入口に近い広場では、年配の人たちが立ち話をしています。
私は広場を横切らず、木立に沿った道へ入りました。
こちら側は静かでした。
走っている人も少なく、足音と、木の上で鳴く鳥の声が聞こえます。
少し先に、遊歩道から外れた木陰がありました。
私は走るのをやめ、歩きながらそちらを見ました。
木陰は遊歩道に沿って続いていました。
道からは木の幹に遮られて、奥がよく見えません。
私は周りに人がいないことを確認してから、遊歩道を外れ、木陰へ入りました。
足元には落ち葉が積もっていました。
走っていたときとは違う、乾いた音がします。
木の幹の向こうを、ひとり、走っている人が通り過ぎました。
私は足を止め、その足音が遠ざかるのを聞いていました。
木の幹に片手を添え、息を整えました。
ここからは、遊歩道の一部が見えます。
さっきの人は、もう木立の向こうへ消えていました。
私は木陰の奥へ進み、ランニングパンツと下着を脱いで、脇の茂みの奥に置きました。
下半身には、スプレッダーだけを装着しているいやらしい格好です。
冷たい空気が、股の間にも触れました。
中腰になって、お尻を突き出します。
お尻の穴が、これ以上ないくらい横に引っ張られるのを感じました。
そのとき、すぐそばで話し声がしました。
遊歩道を、おじさんとおばさんが通り過ぎていきます。
私との距離は、二メートルもありません。
(あ、見られる!)
私は急いでしゃがみました。
その瞬間、茂みの枝の先端がお尻の穴に触れました。
(いやん、私のお尻の穴、いじめないで)
腰を動かしても、枝はお尻の穴に触れたままついてきました。
動くたびに、先端でツンツンされる感覚がします。
(26歳の、会社で真面目に働いている女の子が)
(公園で、変な装具をつけられて、お尻を開かされて)
(ずっとお尻の穴を、ツンツンされてる)
その感覚に、体の奥がじわりと熱くなりました。
おじさんとおばさんは、遠ざかっていきました。
私は我慢できず、その姿勢のままあそこに触れました。
あっという間に果ててしまいました。
私はしばらく、その場にしゃがんでいました。
遊歩道を確かめてから、茂みの奥に置いた下着とランニングパンツを取りました。
下着とランニングパンツをはきます。
裾を整えて、木陰を出ました。
遊歩道に戻ると、私はまたゆっくり走り始めました。
PS
今日は、ハーネスをつけて近所の公園を走るだけのつもりでした。
でも、服の下に隠していることを意識するうちに、思っていた以上に気持ちが昂っていたのだと思います。
木陰で下着まで脱いだことも、慌ててしゃがんだ先に枝があったことも、予定にはありませんでした。
ちょっとした冒険のつもりだったのに、帰ってから振り返ると、予定していなかったことばかりです。




