混浴露天で――最後まで外国人を演じたのに、平気なふりはできませんでした
山あいの共同露天までは、車で向かいました。
平日の昼間でした。
駐車場には、車が一台だけ停まっていました。
(先客、いる)
(男の人ならいいな)
女の人だったら、少し時間をずらして待つつもりでした。
この露天が混浴なのも、どんな作りになっているのかも、事前にネットで調べてありました。
湯船の位置も、脱衣スペースも、休める木製のサンベッドがあることも知っています。
山道を少し歩くと、木立の向こうに湯気が見えてきました。
旅館やホテルのお風呂ではありません。
山の中にぽつんとある、小さな共同露天です。
簡単な脱衣スペースと、料金を入れる箱。
その向こうに、岩で囲まれた湯船がありました。
ネットで確認していた配置そのままでした。
私はバッグからサングラスを出して、かけました。
今日の私は、日本語がわからない外国人です。
シンガポールから一人で旅行に来た、二十六歳の女の子。
脱衣スペースに入り、服を一枚ずつ脱ぎました。
下着も外します。
最後に、何も身につけていない自分の身体を見下ろしました。
(……裸になっちゃった)
そのまま露天へ向かいました。
湯気の向こうに、人影が二つ見えます。
男の人が二人いました。
二人とも、二十歳前後に見えました。
(……二人)
(しかも若い)
一人は少し体格がよくて、明るそうな感じ。
もう一人は細身で、静かな感じでした。
(こっちは、ガッチリくん)
(こっちは、細身くん)
私が裸のまま出ていくと、二人ともこちらを見ました。
ほんの一瞬だけ。
そのあと、慌てたように目を逸らします。
(見た)
湯船の脇には、身体を流す場所がありました。
でも私は、そこへは行きませんでした。
そのまま湯船へ入ります。
(外国人っぽく)
二人が顔を見合わせました。
私は二人の近くに座りました。
しばらくすると、ガッチリくんが私を見ます。
「ユー、フロム?」
「Singapore.」
「オー、シンガポール」
私は山の方を見ました。
二人はそのまま日本語で話しています。
「やっぱ外国人だ」
「シンガポールだって」
日本語が全部わかるのに、二人は私の前で普通に話しています。
少しすると、ガッチリくんがまた私を見ました。
「ハウ・オールド?」
「Twenty-six.」
「トゥエンティシックス?」
「Yes.」
ガッチリくんが細身くんを見ました。
「26だって」
「もっと若く見えるな」
「20くらいかと思った」
(20歳……)
ちょっとだけうれしくなりました。
そのあとも、二人は知っている英単語を並べて話しかけてきました。
私も短い英語だけで返します。
会話が途切れると、また山を眺めました。
しばらくお湯に浸かったあと、一度湯船から上がりました。
岩の上に立ちます。
外の空気が、火照った身体に気持ちよく感じました。
私は両腕を頭の上まで伸ばして、大きく背伸びをしました。
肩を回して、身体を左右へゆっくり倒します。
後ろで二人が話し始めました。
「スタイルいいな、マジで」
「モデルなんじゃね?」
私はそのまま腕を上げていました。
「お尻もプリッと上がってるし」
(……お尻)
「おっぱいも形いいし」
(そこも見てる)
「乳首もピンク色だし」
(ひーん……)
細身くんが言いました。
「お前、見すぎだろ」
「だって、素っ裸であんな普通に立ってんだぞ」
少し間がありました。
「てか、毛ないんだな」
(……それも)
「海外って、みんなそうなのかな」
「知らない」
細身くんは、それだけでした。
私は振り返りませんでした。
日本語なんて一言もわからない女の子のまま、もう一度両腕を上げました。
(全部聞こえてるのに)
ひと通り身体を伸ばしてから、私はもう一度湯船へ戻りました。
今度は、さっきより少し二人に近いところへ座ります。
ガッチリくんが笑いながら、
「ホット?」
と聞きました。
「Yes. Very good.」
「グッド?」
「Yes. I like Japanese onsen.」
ガッチリくんが細身くんを見ます。
「温泉好きだって」
「それくらいわかる」
二人で笑いました。
それからも、簡単な英語を少しだけ交わしました。
「ジャパン、ファースト?」
「Yes. First time.」
「トーキョー?」
「Tokyo, Kyoto……and here.」
「オー」
そこでまた会話が止まりました。
「英語むずいな」
「お前、よく話しかけたな」
「だって、せっかくだし」
私は湯船の縁に背中を預けて、二人の会話を聞いていました。
(全部わかる)
それがおかしくなってきました。
しばらくして、私は立ち上がりました。
一歩。
もう一歩。
そこで身体を少し揺らして、岩に手をつきます。
「ユー、オーケー?」
ガッチリくんが聞きました。
「Little……dizzy.」
「ディジー?」
私は小さく頷きます。
立ち上がろうとして、また膝から力を抜きました。
「あ……」
ガッチリくんがすぐに湯船から出てきました。
腰にタオルを巻く余裕もなく、そのまま私の腕を取ります。
細身くんも湯船から上がりました。
「大丈夫かな」
「のぼせたんじゃね?」
二人が左右から、裸の私を支えました。
湯船から少し離れたところに、木製のサンベッドがありました。
ビーチチェアみたいな形ですが、背もたれはほとんど倒れていて、横になって休めるようになっています。
「シット? シット?」
ガッチリくんがサンベッドを指さします。
「Yes……」
二人に支えられて一歩歩きました。
そこで、また脚から力を抜きます。
「うわっ」
ガッチリくんが慌てて支え直しました。
「これ、歩けないんじゃね?」
「たぶん」
「どうする?」
「背負った方が早くない?」
ガッチリくんが私を見ます。
「オンブ……」
言葉に詰まって、自分の背中を指さします。
「バック、バック」
意味は十分わかりました。
私は少し迷った顔をしてから頷きます。
「OK……thank you.」
ガッチリくんが私の前にしゃがみました。
私は、その背中に身体を預けました。
次の瞬間、息が止まりました。
おっぱいが、ガッチリくんの裸の背中にぐにゅっと押しつぶされたからです。
(……っ)
裸の男の人の背中に、こんなふうに身体を重ねたことなんてありません。
ガッチリくんが私の脚を支えて、ゆっくり立ち上がりました。
おっぱいが、さらに背中へ押しつけられます。
(私のおっぱい、ガッチリくんの背中でつぶされちゃってる……)
(かわいそう……)
想像していたより、ずっと強烈でした。
ガッチリくんは私を落とさないように、身体を少し前へ倒して歩き始めます。
そのたびに、私はさらに背中へ覆いかぶさる形になります。
そして気づきました。
ガッチリくんが身体を前へ倒すほど、私はお尻を突き出す格好になります。
そのすぐ後ろには、細身くん。
(……え)
(そこにいるんだ……)
裸の男の人の背中におっぱいを押しつぶしたまま、もう一人の男の人にお尻の穴を晒して運ばれている。
(本当は、もう少しセクシーなシンガポール人の設定だったのに……)
(こんなはずじゃなかった……)
「重くない?」
細身くんが後ろから聞きました。
「大丈夫。落とす方が怖い」
私はぐったりしたまま身体を預けました。
おっぱいはガッチリくんの裸の背中に押しつぶされたまま。
お尻の穴は細身くんに晒したまま。
(……恥ずかしい)
(でも、このまま恥ずかしい体勢のまま、もう少し運ばれていたい)
サンベッドに着くと、ガッチリくんがゆっくり身体を低くしました。
おっぱいが、裸の背中から少しずつ離れていきます。
(……離れちゃった)
ほっとしたような、少し残念なような、不思議な感じでした。
細身くんも手を添えて、二人で私をサンベッドへ寝かせてくれました。
「ユー、オーケー?」
私は小さく頷きました。
「Thank you. I’m OK.」
それから湯船を指さします。
「Please enjoy bathing.」
ガッチリくんはまだ少し心配そうでした。
「オーケー?」
「Yes. Thank you.」
細身くんが、
「大丈夫そうじゃない?」
と言いました。
二人は湯船へ戻っていきます。
私はサングラスをかけたまま仰向けになりました。
片方の膝だけ立てます。
もう片方の脚はまっすぐ。
ここで次に、私は寝ることになっています。
でも、すぐ寝るのは不自然です。
しばらく、ただ休んでいるようにじっとしていました。
五分くらい経ったころ。
私は首からゆっくり力を抜きました。
こくん。
頭が横へ傾きます。
そのまましばらく動きません。
「寝た?」
「たぶん」
さらに少し待ってから、立てていた膝からも力を抜きました。
膝がゆっくり外側へ倒れていきます。
私はサングラスの奥で、ほんの少しだけ目を開けました。
しばらくして、水の音がします。
ガッチリくんだけが湯船から上がってきました。
細身くんはお湯の中に残っています。
ガッチリくんが、サンベッドの横にしゃがみ込みました。
私の脚の間を、下から覗き込むように見ています。
(……そんなに近くで)
「……すげえな」
湯船から細身くんの声がします。
「なにが?」
「さっき毛ないって言ったじゃん」
「うん」
ガッチリくんは、しゃがんだまま少し顔を近づけました。
「毛ないと、全部見えちゃうんだな」
(見ながら言ってる)
「……すげえ、中まで見えるな」
「お前、見すぎだろ」
「だって寝てんだぞ」
「だからって」
「日本語もわかんないし」
(わかるよ)
(全部聞こえてるよ)
ガッチリくんはまだしゃがんでいます。
「外国人って、やっぱオープンなんかな」
「知らないって」
「だってさ、普通こんな格好で寝ないだろ」
(こんな格好……)
サンベッドに仰向け。
サングラスをかけて寝ている女の子。
片方の膝が外へ倒れて、脚が開いたまま。
そのすぐ横で、知らない男の人がしゃがんで覗き込んでいます。
(私、こんな格好で見られてるんだ)
「本人、全然気にしてないんだろうな」
(気にしてるよ)
(すごく気にしてる)
その言葉を聞いた瞬間、身体の奥がじわっと熱くなりました。
(……あ)
(また、きた)
(ひーん……)
(寝てるふりしてるのに、あそこを開いて、見られて嬉しくなってる)
膝を戻す気にはなれませんでした。
むしろ、もう少し見ていてほしいと思いました。
しばらくして、ガッチリくんが立ち上がりました。
「戻るわ」
「やっとかよ」
細身くんが笑います。
私はもう少しだけ寝たふりを続けました。
それから、ゆっくり首を戻します。
サングラスの奥で目を開けました。
「……Mm」
身体を少し動かして、起きたばかりみたいに息を吐きます。
「ユー、オーケー?」
「Yes. I’m OK.」
今度は笑って答えました。
身体を起こします。
もう、ふらつくふりはしません。
「グッド?」
「Yes. Good. Thank you.」
ガッチリくんが、
「よかった」
と言いました。
細身くんも、
「もう大丈夫そうだな」
と返します。
私はバッグを引き寄せました。
中から乳液を出して、腕に少し塗ります。
次に肩。
背中へ手を回してみます。
届かないふりをしました。
ガッチリくんがこちらを見ています。
私は乳液を持ったまま、
「Please?」
と言いました。
「プリーズ?」
私は自分の背中を指します。
「Lotion. Please.」
二人が顔を見合わせました。
「俺らが塗るってこと?」
「たぶん」
私は笑って乳液を差し出しました。
「Please.」
「……オーケー」
ガッチリくんが受け取ります。
細身くんも湯船から上がってきました。
私はサンベッドの背もたれを平らにしました。
その上に、うつ伏せになります。
ガッチリくんが上半身側。
細身くんが下半身側です。
ガッチリくんは、肩から背中へ乳液を広げていきます。
「こんな感じ?」
「Yes. Thank you.」
手つきは普通でした。
本当に、乳液を塗っているだけです。
でも、脚に触れた細身くんの手は少し違いました。
ふくらはぎを上から押して、少しずつ位置をずらしていきます。
(……あれ)
ただ塗っているというより、ちゃんとほぐしています。
「お前、なんか上手くね?」
ガッチリくんも気づきました。
「俺、マッサージ興味あって。一時期ちょっと勉強してたんだよな」
「マジで?」
「うん」
細身くんは、両手で私の左の太ももを包むようにしました。
左右からゆっくり圧をかけながら、少しずつ付け根の方へ上がってきます。
(……気持ちいい)
「Good massage.」
細身くんが少し笑いました。
「グッド?」
「Yes. Very good.」
「……サンキュー」
ガッチリくんが笑います。
「褒められてんじゃん」
細身くんはそれ以上何も言わず、また手を動かしました。
左の太ももの外側。
それから内側。
内腿へ入ってくると、手が上へ来るたびに、どこまで来るのか意識してしまいます。
(……そこまで上がるんだ)
ガッチリくんは背中に乳液を伸ばしながら、まだ何か話しています。
でも、だんだんそちらの声が耳に入らなくなりました。
細身くんの親指が、太ももの付け根まで上がってきます。
さらに少し内側。
お尻の穴のすぐそばです。
(……近い)
親指がいったん下へ戻ります。
そして、また上がってきました。
(今度は……)
つい、脚を少し開きました。
(……待ってるみたい)
細身くんの親指がもう一度上がってきます。
私は、その動きを待ちました。
もう少し。
さっきより、ほんの少し内側まで。
(……来る?)
でも、その瞬間。
細身くんの両手がすっと離れました。
「はい、じゃあ仰向け」
(……え?)
細身くんが、身体を返すように手で示します。
「ターン・オーバー」
(今?)
私は開きかけていた脚を戻して、ゆっくり身体を返しました。
仰向けになります。
ガッチリくんが、さっきの続きみたいに私の肩へ手を伸ばしました。
でも、細身くんが言いました。
「俺やるよ」
「上も?」
「うん。趣味みたいなもんだから」
「じゃあ全部任せるわ」
細身くんは私の頭の方へ移動しました。
「ハンド、アップ」
両手を上げる仕草をします。
私も両腕を頭の上へ伸ばしました。
細身くんの両手が身体の両脇に触れます。
そこから脇へ向かって、ゆっくり上がってきました。
脇を通って、腕の内側まで。
また身体の横へ戻って、同じように上がってきます。
今度は、さっきより少し内側。
両手がおっぱいの外側を通ります。
さらにもう一度。
(……あ)
細身くんの手が、乳首のすぐ外側を通りました。
(そこ……)
でも、そのまま脇へ抜けます。
また身体の横から上がってくる。
おっぱいの外側。
そして、乳首のぎりぎり。
(もう少し内側……)
自分でも、乳首がいつもより固く、大きくなっているのが分かります。
手がぎりぎりを通るたびに、そこだけが細身くんの指を追いかけているような気がしました。
(触ってほしいって、こんなに分かりやすくなっちゃってる)
(こんなの、絶対バレちゃう)
細身くんの手が、また近づきました。
今度こそ。
そう思った瞬間、身体がほんの少し、その手の方へ動きました。
自分から乳首を寄せるように。
(……あ)
細身くんの手が一瞬止まります。
私はそのまま待ちました。
でも、何も言いません。
細身くんは手を離し、今度は私の脚の方を指さしました。
「オーケー。ネクスト・レッグ」
(……え?)
また、ここで終わりでした。
細身くんが私の脚の方へ移動します。
私は両腕を下ろして、脚をまっすぐ伸ばしました。
まず太ももの上から、両手でゆっくり圧をかけていきます。
少し位置をずらして、また押す。
(……やっぱり上手い)
さっきまであんなに意識していたのに、最初はまた普通のマッサージに戻ったみたいでした。
何度か繰り返したあと、細身くんの手が上へ移ります。
「ここもリンパ、大事なところ」
太ももの付け根に両手を置き、親指で鼠蹊部をゆっくり押しながら、少しずつ内側へほぐしていきました。
(……あ)
鼠蹊部を押されるたびに、脚の奥がじんわり緩んでいきます。
下半身の血の巡りが良くなっていくような感じがしました。
(気持ちいい……)
私は、少しだけ脚を開きました。
マッサージしやすいように。
最初は、そのくらいのつもりでした。
でも、親指が近づいては外れるたびに、少しずつ脚が開いていきます。
(また……)
次も。
(今度こそ……)
また外れる。
気づけば、膝も立てていました。
両膝を立てたまま脚を大きく開いて、M字に近い格好になっています。
(私、こんなに開いてる)
細身くんの親指が、また鼠蹊部をほぐします。
お尻の穴のそば。
そこからあそこのぎりぎりへ。
(……来る)
でも、また外れました。
次も同じ。
あそこのすぐそばまで来る。
なのに触れない。
(お願い……)
(もういい加減、あそこ触って)
(こんなに脚、開いてるんだから)
(26歳の可愛い女の子が、こんなにおねだりしているのに)
それでも、細身くんの親指はまたぎりぎりを通っていきます。
もう、脚を開いて待つだけでは足りませんでした。
親指が近づいてきた瞬間、立てた脚に力が入りました。
腰が少し持ち上がります。
親指が外れる。
(……また)
次に近づいてきたとき、今度は腰を少し横へずらしました。
細身くんの指が通る場所を追うように。
また外れる。
もう一度。
今度は、自分でもはっきり分かるくらい、腰が指を追いました。
(この子……)
(あそこもお尻の穴も全部晒して、触ってっておねだりしてる)
(マッサージでこんなに興奮して、指を追いかけて腰まで動かしてる……)
(かわいそう……)
そう思うと、身体の奥がさらに熱くなりました。
細身くんの親指が、また近づきます。
私はもう一度、腰を動かしました。
その瞬間。
細身くんの手が、すっと離れました。
「フィニッシュ」
(……え?)
私は膝を立て、脚を開き、腰を少し突き出したまま止まりました。
「Finish?」
細身くんが普通の顔で頷きます。
「イエス。エンド」
(……終わり?)
そのとき、ガッチリくんが笑いました。
「なんかさ、触ってくれって腰突き出しちゃってるみたいに見えるけど」
(……っ)
細身くんは少しだけ首を傾げました。
「そうかな? マッサージが気持ちよかったんだよ」
(ひーん……)
私は慌てて腰を下ろしました。
開いていた脚も戻します。
すぐには起き上がれませんでした。
何事もなかったみたいに呼吸を整えながら、両脚を揃えます。
(言われちゃった)
(腰、動かしてたの、ちゃんと見られてた)
細身くんはもう乳液の蓋を閉めています。
ガッチリくんは、まだ少し笑っていました。
私は身体を起こしました。
「Th……thank you.」
少しだけ笑おうとしました。
でも、たぶんうまく笑えていませんでした。
サングラスを直します。
「Very good massage.」
細身くんが、
「サンキュー」
と答えました。
私は乳液をバッグへ戻して、ようやく立ち上がりました。
二人に軽く手を振って、脱衣スペースへ向かいます。
歩く速度だけは、どうしても少し速くなりました。
PS
間違いなく、人生でいちばん惨めだったと思います。
自分から脚を開いて、細身くんの指を追いかけるみたいに腰まで動かして。
最後には、それをガッチリくんに言葉にされました。
思い出すだけで、今でも顔が熱くなります。
でも、それと同時に。
身体の奥がじわっと熱くなってしまうくらい、すごい経験でした。
あのとき、もし細身くんが本当にあそこを直接触っていたら。
私はたぶん、シンガポール人の演技も、平気なふりも、何もかも続けられなかったと思います。
声も、顔も、身体も。
きっと全部、バレていました。




